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昔から個人的にはハリアー戦闘攻撃機のようなものこそ緻密な物作りが得意な島国日本が開発して持つべき防衛装備品だと思っております。
東洋の島国日本では実際にはそうはなっておりませんが…
西洋の同じく島国イギリスでは二十数年もの長い開発期間を経て不屈のジョンブル精神でもって世界初の実用垂直離着陸戦闘機ハリアーを完成させ自国防衛に使用していました。(かつて当初は世界各国で垂直離着陸機の開発が流行りのように行われていたのですが、どの国も開発の難しさとかかる経費に負けてしまい開発中止となり断念していました、最後まで開発を続けたのは粘り強いイギリスと会社の倒産などのない社会主義国家ソ連だけでした)
ハリアーが成功したポイントは四つの推力偏向ノズルを持つ一つのエンジン(コンコルドのエンジンと同じものをベースに改良したロールスロイス製エンジン)と狭い空き地に垂直着陸し思い立った時に他からの支援なしで、また飛び立てるセルフサービス性でした。(現代のジェット戦闘機の大半は高性能だけど地上スタッフの支援なしには再び飛び立つことは出来ません)
ハリアー開発の元々のコンセプトが核攻撃を受けた後も地上支援部隊の支援がなくても各自独自に反撃が可能なこととなっていたためにこのような機能を持っていました。
ハリアーは特殊な飛行が出来る戦闘機だったため超音速飛行は出来ませんでした。
しかし、エンジン的には改良発展型ではマッハ2.0のスピードまでは出せるめどは立っていましたが、現代戦闘機に求められる機能としてステルス性能も加わって来たためその後かかるであろう開発費の高騰を考慮してイギリスは発展型開発を断念しました。
そしてアメリカ主導の国際協同開発の統合型戦闘機(ジョイントストライクファイターJSF→後のF35A/B/C)の重要な開発パートナーとなる道を選びました。
昔は山口県岩国の在日アメリカ海兵隊基地にハリアー戦闘攻撃機が配備されていたため日本でも実際に見に行くことが出来ていました。
・垂直離陸して行くアメリカ海兵隊のAV-8BハリアーⅡ
・夜間、垂直離陸して行くアメリカ海兵隊のAV-8BハリアーⅡ(夜間暗視画像)
・ホバーリングからバック飛行するアメリカ海兵隊のAV-8BハリアーⅡ
の参考画像を貼ります。
四つのメインノズルの中でも後部の二つだけがジェット排気であることが判る画像です。