トータル:297HIT
広告募集中
そして朝鮮戦争が勃発しました。
この戦争は社会主義国のソビエト連邦と中華人民共和国に後押しされた北朝鮮と自由主義国のアメリカ合衆国とイギリスに後押しされた韓国が戦争をするという代理戦争でした。
時は折しもプロペラ機からジェット機へと移り変わろうとする過渡期でした。
まだまだ登場したてのジェット機の信頼性の低い部分は長年の使用実績があるプロペラ機が補うような両用の時代でした。
しかしジェット機より信頼性のあるプロペラ機でも有用性が見いだせないものは退役へと追いやられました。
この戦争の時の社会主義側(東側陣営)の主役的戦闘機はミコヤン・グレビッチMig15、自由主義側(西側陣営)の主役的戦闘機はノースアメリカンF86Fセイバーでした。
どちらもジェットエンジンを持ち後退翼を備え性能的にも拮抗したそっくりな新世代戦闘機でした。
理由はソビエトもアメリカもナチスドイツから奪った先進技術を元に開発を行っていたからでした。
ソビエトはナチスドイツのフォッケウルフTa183フッケバインを手本としてMig15を開発し、アメリカはナチスドイツのメッサーシュミットMe262やメッサーシュミットP1101を手本としてF86Fセイバーを開発していました。
あっぱれナチスドイツの先進技術はその進んだ技術により第二次大戦後になって戦勝国同士を戦い合わせるという芸当を引き起こしたのでした。
参考写真として
・Mig15とF86Fセイバーの飛行写真。
・フォッケウルフTa183フッケバインの透視図解。
・アメリカに運ばれたメッサーシュミットP1101の側面写真。
を貼りますね。
第二次大戦中、連合軍ではイギリスがグロスターミーティアを開発しアメリカがベルP59エアラコメットを開発している程度でいずれも旧態依然とした直線翼に低出力の遠心式ジェットエンジンのジェット機でしかなくプロペラ機程度のスピードしか出せない低性能機だったためナチスドイツの先進的技術によるジェット機の技術は喉から手が出るくらいに欲しいものでした。→連合軍によるナチスドイツの先進技術の奪い合いへ。