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世界の戦闘機開発の歴史の中で第一次世界大戦当時からプロペラに装甲を施し防弾化したり、プロペラの動きに機銃の動きを同調させる同調装置を搭載したり、という経緯があったことは私も昔から知っていましたが、おぼろげな記憶でしかなかったので少し調べてみました。
先ずは第一次世界大戦から兵器として使われるようになった飛行機は最初は偵察程度の任務しかありませんでした。
次に敵地上空から爆弾を落とす任務が与えられ、こんな攻撃を受けるようになるとこの手の敵機を撃墜することを主な任務とする戦闘機が必然的に生まれました。
戦闘機が出現以降も出来るだけ確実に敵機を撃墜出来る戦闘機を目指し改良が繰り返されました。
その中の一つに撃ち易く敵機に命中させ易い機銃の装備方法の模索というのがあり、どこの国でも試行錯誤を繰り返していました。
その中で1915年にフランスのモランソルニエが同調装置は着けずプロペラに装甲を施し防弾化して強引に機首から射撃を行うタイプのモランソルニエNを開発し実戦投入しました。
命中させ易い位置からの射撃という新しさからしばらくの間は向かうところ敵なしの状態になりました。
しかし、このモランソルニエNも撃墜される機体が出て来て墜落した機体は敵国ドイツ軍の手に渡ることとなりました。
このモランソルニエNは補助翼(エルロン)を持たず、たわみ翼として造られた主翼を捩って機体の傾きを変える少し変わった戦闘機でした。
結局49機しか生産されませんでしたが、少数機がイギリス軍やロシア軍でも使われました。
参考資料を貼ります。
・装甲化したプロペラを示す図解
・モランソルニエNの機首部分アップ写真
・モランソルニエN側面写真
です。
↓次はプロペラ同調装置について