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ほとんどの戦艦の主砲はヘルシアさん言われた通り砲弾と薬嚢と呼ばれる袋に入った発射用火薬を砲身に詰めて発射していました。
薬嚢の量を増やしたり減らしたり砲身の俯仰角を変えたりして射撃で飛ばす距離を変更していたようですね。
私も昔は全ての戦艦の主砲はそうなのだと思っていたのですが一部には薬莢を使うものも存在していたことを数年前にはじめて知りました。
先日お話した第二次大戦中のドイツ海軍のドイッチュラント級ポケット戦艦がそれで基準排水量11700t(あくまでも表向きだけだと思われます)の船体に主砲として52口径28.3cm三連装砲を二基搭載していてこの主砲の砲弾が薬莢式でした。第一次大戦で敗戦国となったドイツは戦勝国に都合良く作られたベルサイユ条約を突き付けられ保有してもいいとされる軍艦に細かな制約を加えられており、この艦を建造する時も旧式の退役する軍艦の代わりの艦として建造してもよろしいとされたものの排水量は1万トン以下で搭載する主砲の大きさも口径28cm以下でなければならないなどという軍備抑制策を課せられていました。
それでドイツが考えに考えて出来上がったのが通商破壊戦に特化した通称ポケット戦艦と呼ばれるドイッチュラント、アドミラル・シェーア、アドミラル・グラーフ・シュペーの三隻でした。
ドイツはベルサイユ条約に従い排水量は1万トン以下に抑えたと公表していましたが、ぱっと見ても1万トン以下には見えませんし1万5千トン前後はゆうにいってるようにしか見えません。
当時みんなもそう思っていたことでしょう。
その二番艦アドミラル・シェーアの52口径28.3cm主砲の砲弾の薬莢の写真とジブラルタル海峡での二番艦アドミラル・シェーアの写真を貼りますね。