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中国が日本製飛行艇を超えるといいながら開発中といわれる蛟竜600という飛行艇は大きさでいえばUS-2救難飛行艇より大きいのは確かです。
しかし大きさや速さでいえばもっと凄いものは過去に既にアメリカやロシアの手で作られています。
たくさんある筈ですよ。
ただいくら世界一大きかったとしてもいくら世界一速かったとしてもそれが高い実用性とはイコールにはならなかったということをアメリカやロシアは学んでいる筈です。
結果としては高い授業料を払って学んだ筈なのです。
戦闘機でも何でも同じです。
だから今ではただ大きいだけの戦闘機やただ速いだけの戦闘機などはアメリカもロシアもその他の世界の国々も不思議とどこも作っていないでしょ。

中国の考え方は根本的に古いのです。
自分で兵器設計製造運用とすべてをまかないながらの先進国相手の本格的な近代戦争を体験したことが無いのが原因なのです。

日本以外の国々での飛行艇の用途はほとんどが森林火災の消火用です。
だから波の高い海で使用することはあまり考慮されていなくてそれよりも簡素で価格が安い飛行艇が好まれています。
そういう意味ではカナダのボンバルディアCL-415が良く売れているんだと思います。
大きさは全然大きくない双発飛行艇ですよ。

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