• 180権兵衛
    2014/02/06(木) 12:10:52 ID:PFcy7C7UO
    まぁ何やな対米戦に突入した時点で次期高性能戦闘機のエンジンとしては、誉型エンジンしか選択肢が無かったんやな。
    誉型エンジンのベースとなった栄エンジンも開発当時は先進的な構造設計で実現は困難と言われとったんやがな。
    それでも馬力向上は戦闘機の性能には不可欠なもので次世代へ繋がる技術への挑戦として様々な試行錯誤と失敗を繰り返した後に実用化に成功したんやな。
    当然、栄エンジンが熟成したらその次の新型エンジンとして更なる高性能化を模索するのが技術的な正常進化で、栄エンジンをベースに18気筒して誉型エンジンへと繋がった事は自然の成り行きやな。
    誉型エンジンの馬力低下はエンジン自体に起因するものでは無く、主だった原因は、マニフォールドの鋳型の形崩れによる形状不可の為と、その他、様々なトラブルによるもので、技術陣はこれを全力で解決し、海軍では紫電改で陸軍では疾風の後期型で誉型エンジンはほぼ実用化の域に達してた訳や。
    特筆すべきは陸軍飛行47戦隊の刈谷整備大尉の指揮下で整備された疾風は稼働率100パーセントを誇り
    、高性能エンジンに必要手順に従った整備が稼働率の高さに繋がったんやがな。 海軍の343空の紫電改の整備隊でも熟練整備士官の手になる機体は高い稼働率を誇っとるんや。
    このように熟成を重ねた誉型エンジンやけど、18気筒と言うシリンダー数ではキャブレター方式では各シリンダーへの均一な燃料供給が困難になりつつあり、これが振動等の原因となったんやけど、対策方としては、低圧燃料噴射装置を持って誉型エンジンの根幹的な弱点が克服されようとしたんや。
    終戦により実用化にならんかったんが残念やったのう。
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