• 238権兵衛
    2014/02/15(土) 13:54:22 ID:xhVTQp3UO
    ほなまぁ軍部への批判は、置いといてやな、彗星自体が敵戦闘機を振り切れる艦上爆撃機として、実験機の性格をも持ち合わせた機体で、設計は海軍の技術機関関である空技厰が担当したんやな。
    零戦よりも高速で画期的な性能要求に答える為、メッサーシュミットに搭載されているダイムラーベンツのDB601型 液冷エンジンのライセンス生産を決定し、機体は、油圧方式から電気式に変更され、これまで油圧で操作していた箇所をサーボモーターで稼動する方式に改め、整備の簡素化を計ったものやったんやな。
    量産化に当たっては、DB601の液冷エンジンを生産する愛知飛行機が機体製作も担当する事になったんや。
    一般的に実験機同様の機体を民間会社にその量産を無理強いしたような印象があるけど、製作の難しい機体を海軍側が技術的に自信がない民間会社に一方的に強制するはずも無く 、打診を受けた愛知飛行機としてもやや困難と思える内容でも会社経営の見地からしたら受注を受けて利益を上げようとするのは、自然の成り行きやな。
    彗星の試作機は、所定の高性能を発揮したけど、量産化に際しては、新機軸に付きものの様々な不具合が発生し、また実用化途上でミッドウェイ海戦に偵察機に改修された彗星が敵索任務で活躍したものの母艦と共に失われる事態や、戦局の悪化に伴い実用化への技術指導をすべき空技厰に技術者派遣の余裕が無くなり部隊配備が遅れに遅れたんやな。
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