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    2014/02/28(金) 03:12:26 ID:q8qdz1o.O
    ヘルシアさんが書かれた内容それもその通り正しいと思います。
    確かに心血を注いで研究開発し作り上げた大艦巨砲主義の艦艇を温存しよう温存しようという考えが軍の上層部の中に根強くあったのは事実です。
    温存しておいた虎の子兵器(大艦巨砲主義の艦艇)で大国ロシアを破った日本海海戦の時のような華々しい戦闘で戦争の勝敗を決定着けようと夢見ていたのは確かです。
    しかし軍用機でも軍艦でも戦闘車輛でも共通なこととして速度の遅い種類の仲間が一緒に行動している場合、遅いものに歩調を合わせるしかなく結果として戦闘部隊の機動能力を落としてしまうこととなります。
    近代戦争というのはいろいろな機種の連携による作戦が必要不可欠です。
    空母という軍艦は基本的には自艦の速力により合成風を作り出し艦載機の発艦を助けなければならない関係上、建造当初から高い速度性能を与えられているケースがほとんどでした。
    戦艦という軍艦は元々は速度が遅くてもそれが普通と思われていた艦種であり空母と同等レベルの速度を持った高速戦艦は数的には少数派でした。
    その高速戦艦に分類される戦艦たちはいずれの艦も巡洋戦艦と呼ばれる戦艦の装甲を薄くした分、高速度が出せるようになった艦でした。
    速度の速い空母に随伴して護衛することは出来るが敵の戦艦と主砲の撃ち合いをした場合は命中弾を受けると非常に弱く直ぐに倒されてしまう程度の装甲しか持ち合わせていませんでした。
    アメリカ海軍のアイオワ級戦艦ミズーリは速度が速く高速戦艦でしたが装甲面ではさほど強力ではなく、もしも大和級戦艦と直接主砲の撃ち合いをして被弾していたら非常に脆かったはずです。
    実際にはアメリカ海軍の空母戦力が多数あり大和級戦艦と戦艦ミズーリが砲撃戦をするほどの距離に近付くことはありませんでした。以上のことも作戦計画に影響を与えた可能性は非常に高いです。
    高速○○と呼ばれる軍艦を除いて考えると軍艦というものは基本的には駆逐艦や軽巡洋艦や重巡洋艦や空母はその任務遂行上の必要性から高速であり二十数ノットから三十ノット前後出せるのが普通でした。
    それに比べ戦艦は二十数ノット前後が普通で三十ノットを超えるものは数的には少数派でした。
    潜水艦は更に遅く水上でも十八ノット程度、水中では十ノット程度しか出せませんでした。
    現在の潜水艦は水上と水中の速度が逆転し全般的に速度性能も向上し水中でも二十数ノットから三十数ノット出せるものまであります。
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