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    2014/03/06(木) 10:25:54 ID:1bJfmMTgO
    アイオワ級戦艦は一般的には大和級戦艦のライバル的戦艦であったように表現されることが多いです。
    しかし実際にはアイオワ級戦艦というのは33ノットという空母と同レベルの速い速度で空母機動部隊に随伴してまわり空母を護衛することが主目的の戦艦であり仮想敵に据えていたのは大和級戦艦ではなく高速戦艦に分類される日本海軍の四隻の金剛級でした。
    元々は巡洋戦艦であり後に戦艦へと艦種変更された金剛、霧島、比叡、榛名でした。
    この四隻の内、一番艦の金剛だけはイギリスのビッカース社に発注して建造され、その後の三隻は日本で建造された金剛級の姉妹艦でした。
    明治以来長らくイギリスに依頼して建造してもらっていた輸入戦艦もこの金剛が最後でその後日本は独り立ちして自前の力で戦艦をはじめとした軍艦を建造して行くことになりました。
    この金剛級戦艦群は30ノットを超える高速度が出せたため大切に温存される傾向の強かった日本の他の戦艦とは違い非常に重宝がられて酷使され太平洋を縦横無尽に活動してまわることとなりました。
    アメリカ海軍はこの金剛級戦艦群に自分の空母機動部隊が狙われることを恐れ対抗出来る空母護衛任務用戦艦を建造することを急務としていたのでした。
    とどのつまりがアイオワ級戦艦が仮想敵に定めていたのは27ノット程度の速度しか出せない大和級戦艦ではなく30ノットを超える高速度で空母機動部隊に迫ることが出来る金剛級戦艦群だったのでした。
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