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    2014/03/20(木) 01:05:51 ID:q8qdz1o.O
    ヘルシアさん、どうもです。
    信濃は大和級戦艦の三番艦でしたが日本海軍が次々に空母を失ったため空母戦力拡充の一環として建造途中に空母へと改造されました。
    戦局が逼迫して何もかもが簡略化、簡略化で通常ならば行わなくてはならない就役前の各種テストも省略に次ぐ省略に終始したため本来なら行うはずの水密試験や注排水設備のテストも省かれ行われていなかったために潜水艦の雷撃程度であっけなく沈んでしまいました。
    当時、空母信濃は世界最大の大きさの空母(戦後アメリカで原子力空母エンタープライズが出現するまでは信濃が世界最大の空母だったと思います。)で飛行甲板も装甲化されていて航空攻撃にも潜水艦からの雷撃にも強い空母として最前線へ進出し、その打たれ強さを利して浮かぶ最前線基地として活躍することを期待された空母でしたが、ろくなテストもしていなければあっけなく沈んでもしかたのないことでした。
    ここにも技術者たちのいうことを聞き入れず精神力、精神力を連呼した軍上層部の見通しの甘さが悪しき風習として実行されていたのでした。
    特攻隊も根底には同様なことがいえるのです。
    下っ端の兵士たちが作戦を決定するわけはないのですから軍上層部の戦争の計画や指揮のとり方が悪く戦局が逼迫したのにその尻拭いを特攻隊というかたちで若い兵士たちに背負わせ、自分たちは特攻して行く立場ではないのだから、命令を下すだけの立場なのだからという無責任でずさんな行いが悲劇を生んだということでしょう。
    今でも国のリーダー、地域のリーダー、会社のリーダー、学校のリーダーにあたる人たちの中にもそんな連中は必ず居ます。
    そんな人たちが重要なことを推し進める立場に就くと悲惨な結果が待っています。
    そうならないように物事には目を配っておかないといけませんね。
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