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    2014/06/03(火) 19:08:25 ID:D1jf48NAO
    イギリスは統合型戦闘攻撃機F35A/B/Cの国際協同開発の重要な開発パートナーとなる道を選択し、これが完成したらイギリス海軍もイギリス空軍もハリアーの後継機として採用する予定となっています。
    ハリアーに比べF35Bは超音速飛行が出来、ステルス性能もあるため性能アップした点が多いですが、メインエンジンとは別にリフト専用ファンを搭載しているので重量的なロスが大きい点とセルフサービス性がないであろう点はむしろ性能が退化しているともいえます。
    ただ、たくさんの機種の後継機となれる可能性を持ったF35の幅広い汎用性を考えるとそこまで求めるのは無理な要求かも知れません。
    ハリアー開発当初の時代の他の国の垂直離着陸機はみなメインエンジンの他にリフト専用エンジンを別に同時搭載しているものばかりでした。
    この形式だと垂直離着陸の時しか使わないリフト専用エンジンは通常飛行の時には使わない重量物になってしまうため性能を低下させる非常に大きな足枷となっていて実用機としての発展を妨げていました。
    イギリスのハリアーは一つのエンジンで全てを行えて通常飛行の時も使わない重量物がないという点でパワー効率が非常に高く実用化を後押しする要因にもなりました。
    当初F35の開発は構想だけが先行しなかなか実機の開発が進みませんでした。
    理由はやはりエンジンをどのようにするかで難航していました。
    結局リフト専用には別のエンジンは搭載せず専用ファンだけを設け、その動力はメインエンジンから取り出した回転力を伝達し回転させる方式を選びました。
    残った問題点はメインエンジンの推力をどうやって真後ろから真下に偏向させるかでした。
    そしてソ連のヤコブレフYak41(後にYak141に改名)垂直離着陸戦闘攻撃機が使っていた推力偏向ノズルの技術をソ連崩壊後にライセンス購入して活用することで問題点が解決され実機の開発が進むことになりました。
    予定では日本の山口県岩国の在日アメリカ海兵隊基地に再来年の2016年にはF35Bが配備されることになっています。
    そう考えると今後の日米合同軍事演習ではF35Bが参加することは当然現実的になりますから海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」級に離着艦するということも当然ある話だと思われます。
    そこから更に考えると昨年の日米合同軍事演習の際に「ひゅうが」級にオスプレイを離着艦させて実演したのもそういう意味での試金石だったのだなあと理解出来ます。
    ・大西洋上の強襲揚陸艦ワスプ艦上で行われたF35Bの垂直離着艦テスト
    ・夜間、垂直着陸するF35B(夜間暗視画像)
    の画像を貼ります。
    この画像でもF35Bの場合も後部のメインエンジンノズルだけがジェット排気であることが判ります。
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