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    2014/11/16(日) 23:13:54 ID:jzIIraTAO
    アメリカ空母の場合はカタパルト発進が可能なため自重が10.8tのFA-18Cホーネット最大速度マッハ1.8(2203km/h)は最大離陸重量23.5tで発艦することが出来るので燃料弾薬を合わせて12.7t搭載して飛び立つことが可能となっています。
    フェリー飛行時航続距離は3700kmで戦闘行動半径は1063km。
    現在既にアメリカ海軍の主力戦闘攻撃機になっている改良発展型のFA-18E/F最大速度マッハ1.6(1958km/h)の場合は更に強力になり自重14.5tに対し最大離陸重量は29.9tとなっており14.5tもの燃料弾薬を搭載して発艦出来るまでに成長しています。
    フェリー飛行時航続距離は3705kmで戦闘行動半径は1475km。
    イギリス軍のハリアーは元々は敵(旧ソ連軍とワルシャワ機構軍)の攻撃により核攻撃を受け飛行場などの施設が破壊された場合でも狭い土地から飛び立ち核報復攻撃が出来るようにと開発された短距離/垂直離着陸戦闘攻撃機でした。
    しかし、他の戦闘攻撃機には出来ない垂直離着陸を実現したのは良かったものの、その特殊な能力の副産物として航続距離と搭載量が小さなものとなってしまいました。
    それをいくらかでも改善するためにイギリスが試行錯誤して考え出したのがハリアー特有の推力偏向式ノズルの能力とスキージャンプ台式飛行甲板を組み合わせた短距離離陸でした。
    発進はこれで行い帰還時には垂直で着陸する今で言うストーブル方式でした。
    これにより20%以上航続距離と搭載量が改善されました。
    垂直離着陸が出来る能力は夢のような能力でしたが、燃料が半減するほどに馬鹿食いしたためその能力はそのままに新たな運用方式を考え出すことでもっと魅力的な戦闘攻撃機にしようという目的でイギリスは世界初のスキージャンプ台式飛行甲板を実用化しました。カタパルトが無いからという理由ではありませんでした。


    一方、自分も空母を持ちたいと願っていたが実用に耐え得るカタパルトを開発出来ず長い間空母を実用化出来ないでいた旧ソ連はこのイギリスの発明に注目し見よう見真似で真似たスキージャンプ台式飛行甲板を付けた空母を造りそこから通常形式の戦闘攻撃機を発進させ帰還時には制動索に着艦フックを引っかけて着艦させる今で言うストーバー方式によってなんとか使える空母を持つことに成功しました。
    しかし、自重が18.4tのスホーイSu33最大速度マッハ2.165(2300km/h)は陸上基地の長さに特別な制約も無い滑走路からの運用ならば最大離陸重量33tであり搭載出来る燃料弾薬は14.6tあるものの空母艦上では最大離陸重量26tとなり搭載出来る燃料弾薬は7.6tしか搭載出来なくなります。
    たとえスキージャンプ台式飛行甲板によって辛うじて空母から発艦出来てもカタパルトが無いために本来の能力よりも航続距離と搭載量が約半分に半減する結果となっています。
    本来の陸上基地運用ならフェリー飛行時航続距離は3000kmで戦闘行動半径は1220kmですが、同じ理由により艦上運用の場合はフェリー飛行時航続距離は1500kmで戦闘行動半径は610kmと半減してしまいます。

    それでも空母アドミラル・クズネツォフを自前の技術で建造した旧ソ連/ロシアの場合は風上に向かい艦の最大速度を出しながら合成風を活用し発艦させることが出来るため能力低下もなんとかこの程度でおさまっています。
    建造途中だった2番艦ワリヤーグをスクラップ扱いで購入し改造した中国もイギリスのスキージャンプ台式飛行甲板をパクった旧ソ連/ロシアを更に真似てパクり初発艦を成功させました。
    しかしながら中国の場合は空母の動力を自前では造れず民間船舶用エンジンを仕方なく搭載したため最大速度が鈍速過ぎるため合成風の効果もどれほど得られるのかかなり疑問が残るので搭載戦闘攻撃機の能力は更に低性能になるのはさけられません。
    ちなみに中国が搭載戦闘攻撃機として使っているのも旧ソ連/ロシアのスホーイが開発したスホーイSu33の試作機を無理矢理強引に購入して技術を真似てパクった殲15という模倣品なのでこちらの性能もどうなのかなという疑問符が外せない存在です。
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