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    2014/09/09(火) 07:51:01 ID:.TF5iSx2O
    やしきたかじんさんの隠された出自とは 
     
    なるほど、ただの評伝ではなかった。小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞し、9月11日に小学館から出版される「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」のことだ。
     
     著者は大阪在住のフリージャーナリスト、角岡伸彦氏。
     
    自身が被差別部落出身であることを公表し、単行本ではデビュー作「被差別部落の青春」(1999年、講談社)から、2011年に講談社ノンフィクション賞を受賞した「カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀」まで、足元からの目線で一貫して『差別』と向き合ってきた。
     
    その角岡氏が初めて芸能人を描いた。
     
    なぜ今回は、『やしきたかじん』だったのか‐。
     
    その内容は期待にたがわず、タブー視されてきたカリスマの“出自”に踏み込んだものだった。
     
     角岡氏は89年から93年まで神戸新聞社に在籍。
     
    姫路支社の記者から神戸本社の整理部に異動して見出しやレイアウトを担当しつつ、音楽に魅せられてアパルトヘイト廃止後の南アフリカを旅し、黒人居住区を中心に歩いて見た人模様を夕刊で連載したり…。
     
    1年遅れで入社した私は、そんな“自由人”の姿を隣の部署からぼんやりとながめていた。(略)
     
    8月末に都内で行われた贈呈式に伺った。(略)
     
     角岡氏が「やしきたかじんさんの父は在日韓国人1世で…」と、これまで公には語られてこなかった文言を発した瞬間、会場の空気がキュッと引き締まった。
     
    さらに同氏は言葉を続けた。
     
    「(世の中で)あまり知られていないこと、たかじんさんが隠していたことを書くということは、すごいプレッシャーでした。
    僕自身は部落出身ですが、人のルーツを書く時はナーバスにならざるを得ない」。
     
    99年に死去した実父の周辺取材は難航したという。
     
    今年1月3日のたかじんさん死去以降に取材を始め、応募締め切りが4月というタイトな日程。
     
    さまざまな制約もあり、踏み込めなかった部分もあって大賞は逃した。(略)
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