毛沢東と紅衛兵
破壊され燃やされる文化財
社会主義の計画経済で農業、工業を発展させ国を成長させようとしたものの全くうまくいかずなぜかそのとばっちり受けて伝統文化、伝統技術、伝統工芸品は軒並み破壊されていきました。
その捜索破壊活動の実行役を担ったのが紅衛兵でした。
もちろんほとんどの者が中国共産党と毛沢東に気に入られるためでした。
権力にベッタリ媚びていたのでした。

当時の中国共産党内での絶対的権力者だった毛沢東が指示したこの文化大革命は貴重な物の破壊だけには留まらず毛沢東が嫌っていた者たちの処刑と共に伝統文化伝統工芸にかかわる者、伝統工芸の技術者や知識豊富な有識者たちをも処刑の対象としていました。
密告が奨励されていたためこの期に乗じて濡れ衣を着せられ命を奪われた者も多数いました。
疑いをかけられた者たちは写真のような格好をさせられ町中を引き回された後に処刑されました。
この頃の中国は自ら国の宝を抹殺することに力を注いでいたのです。
まったく愚か者の集団でしかありませんでした。
中国は日本や西欧列強のせいで発展が遅れたのだと他人のせいによくしますが実はそれだけが発展を遅らせた原因ではなくむしろ国の宝を自ら抹殺するという馬鹿な行為が最も大きな原因でした。

そのような経緯があり結果として農業や工業を発展させる鍵になるはずの有識者はほとんどいなくなり一層中国は遅れていくことになりました。
この不利な状況を打開し現在の中国にまで発展させるきっかけとなったのは日本や欧米諸国から差し延べられた技術援助と経済援助という救済の手でした。
そのことを考えると中国は日本を含む諸外国にもっともっと感謝しそれを態度でも示すべきなのです。
しかし現在の中国は感謝するどころか正反対に自分勝手な行為ばかりして軍事的脅威まで与え始めているのです。