-
-
マークXに乗られているのならプレミアム仕様(ハイオク仕様エンジン搭載)なのでは?
現在の日本のハイオク仕様車はハイオクガソリンよりオクタン価の低いレギュラーガソリンを使用しても車の側で自動調整されるため実用上問題を発生させないようになっています。
そして、ハイオクガソリンを使用した場合は設計仕様に近い本来予定通りの高性能を出せるようになっています。
その逆のケース、ハイオク仕様ではない車の場合は高い値段のハイオクガソリンを入れて使用しても得られるメリットはほとんどありません。
昔、日本でハイオクガソリン販売開始が盛んに宣伝されていた頃に中型のオートバイに入れて試してみましたがバワーが上がることはなく何だかかぶり気味で吹け上がりは悪かったです。
その後レギュラーガソリンに入れ換えたらかぶり気味だったのも解消し吹け上がりもよくなったのを覚えています。
エンジンは当時としては超高回転エンジンでしたが(18500回転からレッドゾーンが始まる超高回転エンジン)当時ハイオク仕様のエンジンを搭載したオートバイなんて存在していなかったので当然の結果だったのかも知れません。
三式戦闘機『飛燕』、飛ぶツバメと書いて飛燕。
スマートさではやはり一番カッコイイ戦闘機でした。
第二次大戦当時ヨーロッパ諸国では空冷式エンジン搭載の高性能な戦闘機は非常に少なく、空冷式エンジンより技術力も手間もかかる液冷式エンジンの方が一流のエンジンだと考えられていた節がありました。
だからイギリスもドイツもフランスも軒並み液冷式エンジンを主力戦闘機に採用していました。
一流の高性能戦闘機を作るなら一流のエンジンを搭載しなくては…という発想でしょうね。
しかし、一流の高性能なエンジンは良いのですが、開発と生産と運用は空冷式エンジンよりも難しいため戦争に使用するならそれなりの技術力と運用知識が必要不可欠でした。
ちなみに私が以前「オチョボグチ」と表現していたのはイギリス軍のスピットファイアMk.Ⅴの熱帯地域仕様のことです。
スピットファイアMk.Ⅴの熱帯地域仕様は防塵フィルター付きの空気取り入れ口が機首下面に付いていたため、同じ先の尖った液冷式エンジン搭載戦闘機でも機首下面が大きく膨らみ空気吸入口はヒョットコみたいな極端な形をしていました。
太平洋戦争当時日本が使用していた航空燃料は87〜93程度のオクタン価でした。
アメリカ軍は太平洋戦争全期間を通して100オクタン価の航空燃料を使用しており、高級な燃料ではグレード130オクタン価の航空燃料すら使用している場合もありました。
ちなみに日本の現在のレギュラーガソリンは90〜91オクタン価です。
日本の現在のハイオクガソリンは100オクタン価です。
しかし、ハイオクガソリンを使えば高い性能が出せると単純に思われがちですが、ハイオク仕様のエンジンなら設計仕様に近い性能が出せます。
一方、ハイオク仕様ではないエンジンにハイオクガソリンを使用しても性能が上がることはありません。
元々の仕様が違うため、調整でもしない限り吹け上がりは悪くなり良い結果は得られません。
良い結果があるとすればエンジン内部の清浄効果があるかないかくらいです。
エンジンの仕様に合った燃料を使うのが一番最良だと思われます。