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一方、日本の川崎飛燕Ⅰ型とイタリアのマッキMC202は両機とも共通して胴体中央の操縦席下斜め後方に配置していて日本人設計技師とイタリア人設計技師の考え方は近かったようです。
同じく液冷エンジン搭載戦闘機でドイツからアメリカへ移住した移民設計技師(エドガー・シュミット)が設計した第二次大戦期のベスト戦闘機だと世界的にも評されるノースアメリカンP51ムスタングも同様のラジエーター配置でした。
ちなみにイギリスのスーパーマーリン・スピットファイアはドイツのメッサーシュミットBf109Eと同様のラジエーター配置でした。
どちらが優秀だったかといえば冷却効率と空力特性や整備性、被弾時の耐久性などを総合して考えるとムスタングや飛燕やMC202の方式だと思われます。
イギリスとドイツは昔から常にライバル意識が強くどちらも複雑な造りでも高級指向の高性能なものを敢えて好むようなところがあったようです。
この両者は主脚の収納方法までそっくりでどちらも外翼側に引き込む方式でした。
わざわざそのようにした理由は機銃などの主翼内収納スペースを出来るだけ確保したいという考えからでした。