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その万国共通の願いを反映してプロペラを胴体後部に設けた戦闘機やエンジンのプロペラ軸の中を中空にしてその中から機銃を発射するモーターカノン式液冷エンジンを搭載する戦闘機なども造られ実戦使用されましたが、その全てが成功作になったとはいえませんでした。
ダイムラーベンツ製液冷エンジンのライセンス生産版国産液冷エンジンでさえ手を焼いていた日本ではモーターカノン式液冷エンジンは技術的にも手におえないとして正式採用機には導入出来ませんでした。
日本では太平洋戦争末期に海軍航空技術廠と九州飛行機が局地戦闘機「震電」というエンテ型飛行機(零戦のような在来戦闘機が前後逆になったような鴨型飛行機)を開発しテストをしていました。
この機体はプロペラとエンジンが胴体後部にあり後退角の付いた主翼が後部にあり小さな水平尾翼が機首にあるという現代のジェット戦闘機のような機体配置をした戦闘機でした。
したがって機首に搭載した機銃の発射には邪魔になるようなプロペラの存在自体がなく、しかも30mm機銃を4門も搭載するという強力なものでした。
このような機体だったため武装も強力でスピードも出せるだろうということで期待されていました。
しかし、終戦となったため時間切れでした。
震電は現存しており現在アメリカが戦利品として本国に持ち帰り分解した状態で倉庫に保管しています。
参考資料を貼りますね。
・終戦時進駐して来たアメリカ軍に接収される震電
・現在もアメリカのスミソニアン航空宇宙博物館の倉庫に分解保管されている震電
・十八試局地戦闘機「震電」の平面図
です。