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しかし、彗星では捩り下げは使わず、また別の技術で失速し難い技術を盛り込んでいました。
その技術とは異なる主翼の断面形状の組み合わせによる技術でした。
彗星は旧帝國海軍の航空技術廠が開発した艦上爆撃機で主翼の内翼部分には高速度が出し易い層流翼系断面の翼を使用し、外翼には失速し難い通常の断面翼系の翼を使用してこの二種類の断面翼系を調和させてありました。
これと同じような手法は三菱が零戦の次に開発した局地戦闘機「雷電」にも使われていました。
そのため雷電はスピードが速く突っ込みの利く迎撃専用の戦闘機でありながらも空中戦の機動性も高い戦闘機として連合軍からも高い評価を受けました。
開発当初日本国内では評判の悪かった雷電は私が大好きな戦闘機です。
零戦に比べると太った機体ですが、ただのデブではありませんでした。
アメリカのプレーンズオブフェイム博物館の雷電二一型と零戦五二型をそれぞれ同じアングルから比較した写真を参考資料として貼りますね。
この雷電二一型は飛ぶことは出来ない地上展示機ですが世界で唯一現存する雷電です。