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二式水上戦闘機のベースとなった機体は零戦二一型ではなく零戦一一型でした。
ごめんなさい。m(__)m
略して二式水戦、通称:下駄履き零戦こと二式水上戦闘機はフロートが付いているので滑走路がなくても海上がどこでも滑走路代わりに使える点が最大の利点であり飛行場が造れないような地形や小さな島々での防空や海上交通路での輸送船団の上空援護などに使用されました。
幅広い汎用性があった半面、フロートが付いているぶん戦闘機単体としての性能ではフロートなしの戦闘機と比較すると不利なところもありました。
しかし、フロート付きの水上戦闘機としては性能が高く水上戦闘機としては世界最多の327機も生産され南方海域から北は極寒のアリューシャン列島まで幅広い範囲で使用されました。
そのぶん台風や嵐やおおしけなどの激しい気性環境により失われた数が多かったといいます。
アメリカやイギリスでも水上戦闘機は造られはしましたが、いずれも日本の二式水上戦闘機ほどの性能は出せず、テスト機レベルでおわり採用されるところまでは行きませんでした。
参考写真を貼ります。
・飛行中の日本の中島二式水上戦闘機
・水上滑走中のアメリカのグラマンF4F-3S水上戦闘機
・飛行中のイギリスのスーパーマーリン・スピットファイアMk.Ⅴb水上戦闘機型(Mk.Ⅴb=bウィング仕様の五型という意味)
ぱっと見てもアメリカ機、イギリス機には工夫がほとんど見られず、日本機には独創的な工夫がありありと見て取れます。
在り来りのことをしていては高い性能は得られないことを体言しているようです。