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    2014/01/09(木) 17:54:42 ID:Rj5Sss4AO
    (戦闘機好きの人の間では既に良く知られていることですが)ノースアメリカンP-51ムスタングという名前を聞くとアメリカの代表選手的な戦闘機だと捉えられがちですが設計したのはアメリカに移住したエドガー・シュミュード(対ドイツ戦のさなかということでドイツ的なイメージを払拭したかったのでしょう本当はエドガー・シュミットです)というドイツ人でした。
    アメリカに移住する前はドイツのメッサーシュミット社などで戦闘機設計に携わっていた人物でした。
    そういう経緯で設計され、アメリカからの援英機の購入を増やしたいと考えていたイギリスからのアドバイスと技術協力ならびにロールスロイスのマーリンエンジンを得たことにより元々取り入れられていた急機動をよく行う戦闘機には不向きながら高速は出し易い層流翼の効果も合間って高い最高速度が出せる戦闘機となりました。
    水滴型風防に変更したことで飛行安定性が更に不安定となったため垂直尾翼の前方にドーサルフィンを取り付けて安定性を補いました。
    航続距離を長くするため大量の燃料を搭載出来るように作られていましたが後部燃料タンクの燃料が減っていない状態では急な機動は一切行えない、無理して行えば墜落の危険性があるという残念な戦闘機でもありました。
    同じような型式で同じような姿をしていた日本陸軍三式戦闘機飛燕でも同様の現象がありましたが日本の場合は後部燃料タンクを使わないようにして取り外していました。
    割り切り方の違いでしょうね。
    総合して考えるとP-51Dムスタングとはスピード競争機としてなら向いているが戦闘機としては不向きな機体なのに無理矢理戦闘機として大量使用された飛行機であるといえます。
    そして運よく大量に撃墜されることがなかったために最優秀戦闘機だなどという称号を頂いてしまった戦闘機だと思います。
    それは乗っていたパイロットたちや敵のパイロットたちの感想が物語っています。
    あまり良い評判がない。
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