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    2014/01/30(木) 20:11:44 ID:tlevgQx.O
    画像で見る外見からもお分かりの通り「雷電」は戦闘機用には不向きな大きいサイズの爆撃機用エンジンを使うしかなかった関係上、機体設計に相当な苦労を強いられました。
    その姿を見れば苦労がヒシヒシと伝わって来ます。
    エンジンの前には延長軸を設け、その前には冷却空気を強制的に取り込むための強制冷却ファンを配置し、そのまた前に幅広ブレードの四枚羽プロペラが配置され、それら強制冷却ファンまでを外板で覆い紡錘形に絞り込んでありました。
    大きいサイズのエンジン搭載でもどうにかして空気抵抗を減らそうと努力した結果でした。
    翼は前述した通り内翼側を高速が出し易い層流翼断面として外翼側は通常翼断面として高性能化を図っていました。
    もちろん捩り下げの技術も使われていました。
    高速も出せて小回りも利きアメリカ軍が手強い相手だと思ったのも無理もない話でした。
    アメリカ側では零戦や雷電などの日本製の軍用機を滷獲して徹底的に調査していましたが捩り下げの技術については判らずに居ました。
    この妙技をアメリカがやっと理解出来たのは戦後になってからの話です。
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