• 340ヘルシア
    2014/03/19(水) 23:24:31 ID:b8hbfFoMO
    きんたさんから、教えてもらってから、サイトより、です、→▲桜花(おうか)というのは、大東亜戦争の末期に実戦に投入されたロケットエンジンを搭載した特攻専用機です。
    大東亜戦争の時代に、ロケットエンジン搭載の飛行機があったというのはすごい話ですが、この時代、「桜花」は、まだ自力で離陸することができませんでした。
    なので一式陸攻の下に吊るされて敵地まで飛び、上空で親機から切り離されたあと、ロケットを噴射して、一直線に敵艦に向かって突撃したのです。
    搭載する爆弾は、1200kg爆弾です。
    通常の航空機による特攻の5倍近い威力の爆弾を搭載していました。
    そして1040km/hという、音速に近いスピードで、一直線に敵艦に体当たり突撃しました。

    成功すれば、その破壊力はすさまじいものです。ところが桜花の搭載したロケットエンジンは、一瞬で燃料を燃やしつくしてしまいます。
    つまり、航続距離がありません。
    桜花の航続距離は、わずか37kmです。
    30キロというのは、上空と海上とでは、最早目と鼻の先です。
    すぐそこに見える距離です。
    そこまで近づいて、切り離されて、まっすぐに敵艦に向かいました。

    桜花は、2トンを超える重量があります。
    ですから、さしもの一式陸攻も、桜花を懸吊すると「飛ぶのがやっと」という状態になります。

    つまり一式陸攻は速度が出ず、小回もきかなくなります。
    ですから敵の戦闘機に襲われたらひとたまりもありません。
    桜花を懸吊した一式陸攻は、戦闘機であるゼロ戦に警護を固めてもらって、敵艦隊に近づきます。
    この頃の米艦隊は、特攻対策として高射砲の砲弾に「近接信管」を搭載しています。

    「近接信管」というのは、砲弾を中心に半径15メートルに電波が発射されていて、その電波が飛行機を察知した瞬間に爆発するというものです。そして砲弾の中には、無数の鉄片が仕込まれていました。
    近接信管を搭載した砲弾が、特攻する桜花の近くで炸裂した瞬間、パイロットは大怪我をし、あるいは即死し、機体は穴だらけになって吹き飛びます。
    こうした近接信管を搭載した砲弾を、米艦隊は突入してくる桜花めがけて、一斉に何百発と撃ち込みました。
    小回りを利かせ、敵砲弾をかいくぐらなければ、とても敵艦に近づけるようなものではありません。
    けれど桜花は、速度が速いかわりに、一直線にしか飛べません。
    米軍の間では、桜花は、「BAKA BONG(おバカ爆弾)」とあだ名されたといいます。
    私達は航空戦の素人ですが、そんな素人でも、以上の説明を聞けば、桜花の出撃がいかに危険なリスクを負ったものかがわかりますね。
    当時のパイロット達は、航空線のまさにプロフェショナルです。
    しかも、航空兵に採用されるような人たちは、とびきり優秀なパイロットたちです。
    プロであるがゆえに桜花作戦の危険性、無謀性は、私達より何十倍も承知しています。
    それでも彼らは飛び立ちました。
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