• 346ヘルシア
    2014/03/20(木) 00:34:06 ID:QRyIYj72O
    つづきです↓↓
    国内着陸訓練でも、桜花の搭乗員は、何人も命を落としています。

    その過激な訓練を経由して、生き残った最強の兵士だけが、死ぬことを目的とした特攻作戦に参加しました。
    彼らはそこまでして、私達の国を守るために、沖縄を守るために出撃し、散って行かれました。

    そのことの意味を、私たちはもういちどよく噛みしめてみる必要があるのではないかと思います。
    繰り返します。
    上空で、一式陸攻にぶら下がっている桜花に飛び移る。
    それがどんなに危険なことか、考えなくたってわかろうと思います。
    出撃しても、敵艦隊に30キロまで近づくことが、何を意味するか。

    そこまで近づく前に、桜花は一式陸攻ごと撃墜されることが、彼らプロには痛いほどわかっていたことと思います。
    その一式陸攻には、一機につき10名の搭乗員が乗っています。
    撃墜されれば、桜花の特攻が不首尾に終わるだけでなく、乗組員全員が死ぬことになるのです。

    このことについて、戦後、指揮官がバカだったとか、日本軍は人の命を粗末にしたとか、いろいろ書いている人がいます。戦争が終わり、自分は安全なところにいて、現に不首尾に終わった作戦には、好きなことが言えます。
    ののしりたいなら、ののしれば良い。

    しかし、これだけは言いたいのです。

    彼ら搭乗員たちは、指揮官も含めて、誰より命を大切にする人たちでした。そして桜花の出撃が、どれだけ危険なことかを、プロである彼らは、後世に安全なところにいて、いろいろごちゃごちゃ批判している誰よりも、その危険をよく知っていた男たちでもありました。
    それでも彼らは出撃しました。
    無理とわかっていても出撃しました。

    何のために?

    沖縄を守るためにです。
    祖国の大地を敵に踏ませないためです。

    それは、かげがえのない思いやりの心です。
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