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    2014/03/21(金) 08:35:26 ID:EfyuwBUAO
    ヘルシアさん、おはようございます。(゚▽゚)/
    あの空母信濃側面のカラー化写真の元写真(良く見ると船体規模と艦種を敵に誤認させるための欺瞞迷彩塗装を施した空母信濃のモノクロ写真)と側面スケッチと空母信濃と戦艦大和の対比図を貼りますね。
    戦後長い間、空母信濃の写真は残されていないとされていて唯一詳細に描かれた側面スケッチがあるのみという状態でした。
    しかし、2000年代に入った直ぐだったか、その前後あたりで唯一の写真が一枚発見されたということで公開されたのがこのモノクロの側面写真でした。
    だから公開されているものとしては現在のところこの写真以外に空母信濃の写真は存在していないはずです。
    元来、軍艦というものは艦内を無数の部屋に仕切り、それぞれの部屋の気密化を図り防水区画化してもしもの時でも沈み難くしてあるのが普通です。
    特に戦艦はその防水区画数が多く設定される艦種です。
    戦艦は基本的には大事な部分を出来得る限り強靭かつ分厚い装甲板で覆い敵の攻撃から守りますが、これと併用するかたちで防水区画数を多くして防御力を高めているものです。
    どこかのある場所が敵弾を被弾して破壊された場合はその区画との境になる扉を閉鎖してそれ以外の区画への浸水を防ぎ沈没しないようにする。
    いわゆる、ダメージコントロール(戦う上で自分の艦だけ無傷でいられるということは現実的には有り得ない、なにがしかの損傷は受けるものと割り切り、損傷を受けた場合にも出来るだけその被害を極限させようという考え方)の一つの手段です。
    そこに注排水設備を併せて備え水平バランスをとれるようにしてありました。
    空母信濃も元々が大和級戦艦の船体を使用していたので空母化により防水区画数は減らされていたとしても基本的には大和級戦艦につぎ沈み難い軍艦であるはずでした。
    しかし、前述の通り水密試験や注排水設備のテストが省略され行われておらず乗っていた乗員も不慣れな人が大多数だったために魚雷4本程度の命中であっけなく沈んでしまったのでした。
    戦闘機用エンジンとして過度に期待された誉エンジンと全く同じで、やっぱり仕様はいくら高性能でもちゃんと作られていることを確認出来ていなければ絵に描いた餅と同じということですね。
    海軍も陸軍も当時の日本の軍上層部の見通しの甘さに起因する不手際は残念な話ばかりです。
    全ては重責を担っているはずのお偉い方々の無責任なものの考え方から来ていると思います。
    今後の日本では同じようなことは繰り返されないよう望みたいものですね。
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