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    2014/06/25(水) 05:53:27 ID:5v4Vztt2O
    翼面荷重とは翼の面積1平方mあたり何kgの重量を支えるかという値でこの翼面荷重の値が低い戦闘機ほど空中戦の時に小回りが利き飛行安定性が良いため長い航続距離を得られ易い反面デメリットとしては高速度が出し難くなります。
    これらの各性能は表裏一体であり何かを突出させれば何かの性能が低下するというパズルゲームのような関係にあります。
    したがって開発を行う国や航空機メーカーによってどの性能項目を第一優先にするかが変わって来るため出来上がった戦闘機の性能や性格がまるで違うものになります。
    複葉機の方が単葉機より小回りが利く、これは当たり前のことですが、当時一式戦隼や零戦を開発せよ!と軍から出された性能要求は単葉の翼で複葉機と同等の小回りの良さを造り出せ!と言われたのと同然の無理難題のようなものだったのです。
    零戦のような戦闘機を好んで開発していた日本は最大速度よりも機動性と長い航続距離を第一優先にしており、その他の諸外国は概ね最大速度性能を第一優先に考えて戦闘機開発を行っていました。
    日本の場合はそういうことだったので軍から航空機メーカーへ翼面荷重の値を何kgにせよ!などという命令が来ることが多かったようです。
    一方、諸外国の場合はそのような軍からの強制はほとんどなく自由な開発が認められていたケースがほとんどでした。
    どちらが良いかは一長一短ですね。
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