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    2014/04/27(日) 22:11:22 ID:A2r4H58gO
    第二次大戦終結直後までのアメリカの兵器開発技術は他国より抜きん出ていたわけではないという事実を如実に示す象徴的な写真があります。
    添付写真は1952年アメリカ海軍ジェット艦上戦闘機FJ-1フューリーと並んで飛行するアメリカ海軍ジェット艦上戦闘機FJ-2フューリーです。
    FJ-1フューリーは来るべき日本海軍の新型艦上戦闘機に対抗する目的で太平洋戦争末期に開発が始められていたもので胴体はジェットエンジン搭載用に新しく作られそれにノースアメリカンP51ムスタングの主翼と尾翼を組み合わせた直線翼のジェット艦上戦闘機でした。
    朝鮮戦争の当初は敵である北朝鮮軍が空軍力らしい戦力を持っていなかったため西側陣営は直線翼ジェット戦闘機と第二次大戦中のプロペラ戦闘機で戦っても十分な状態でした。
    しかしソビエト連邦から大量に供与されたMig15戦闘機を装備した中華人民共和国軍が北朝鮮軍の援軍として飛来するようななると様相は一変し西側陣営は苦境に立たされることになりました。
    そのためアメリカは東側陣営のMig15戦闘機に対抗出来る戦闘機の実戦投入に迫られ、急遽FJ-1フューリーにナチスドイツから奪い取った後退翼の技術を大幅導入した大改造を施すことになりました。
    こうして生まれ変わったのがFJ-2フューリー(F86Fセイバーの海軍版)でした。
    アメリカ陸軍→アメリカ空軍でも同時進行的にほぼ同じものを採用していたため、取り急ぎF86FセイバーはMig15の対抗馬として朝鮮戦争に実戦投入されました。
    この対応により西側陣営は戦局を盛り返すことに成功し南北朝鮮は現在のラインで休戦状態になっています。
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    2014/04/27(日) 22:29:43 ID:A2r4H58gO
    ↑この添付写真を見ても判る通りナチスドイツから奪い取った先進技術を大幅導入する前のアメリカオリジナル技術による戦闘機はたとえ動力だけがジェット化していても低性能で見た目もダサかったのでした。
    これらの事実から歴史を見ていくと物凄く技術力のある国というのは例外なく戦争をして敵国を打ち負かした後は敵国の技術を奪い取り吸収して更に高い技術力を身につける。
    これを絶えず繰り返しているといえます。
    世の中、理由もなく特定のある国だけ技術力が強大になるなんてマジックみたいなことはないのです。
    手品(マジック)にも必ず種があるように理由や原因が存在するということですね。
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