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この新造再生零戦二二型三号機の日本里帰り飛行プロジェクトは予定では三月に一旦日本へ里帰りし、その後アメリカへ戻ってから夏頃に再び日本へ里帰りして、その後は日本各地での航空ショーなどで飛行する姿を披露してまわり寄付金や興行収入などで機体の維持管理をしながら日本で動態保存していこうという計画なのだそうです。
アメリカのゼロ・エンタープライゼスという会社はこのプロジェクトのために設立された会社なのだそうです。
尚、もしも日本やアメリカの政府や行政機関などからの圧力により計画がダメになった場合は集めた寄付金は寄付者へ全額返却するとう予定まで決めてあるそうです。
運良く運べば日本各地の自衛隊の航空祭やエアフェスタなどでこの零戦の飛行シーンを何度も見られるかも知れませんね。
楽しみです。
ジェット戦闘機の飛行シーンの撮影に比べたらプロペラ機なら確実に良いシーンが撮れますよ。
カメラ、ビデオカメラを用意しておかないと。 -
スピードが遅いといっても零戦の場合はこれがまた持ち味であり艦上戦闘機であることから考えると優秀な戦闘機ということになります。
軽量化や空力形状の優秀さや翼端捩り下げの妙技の結果、型にもよりますが離陸滑走距離は179〜200m以内であり着陸速度は119〜138km/hでも失速せずに着陸が出来るという性能でした。空母の狭い飛行甲板上で使用される艦上戦闘機としては極めて優秀でした。
馬力があり高いスピードが出せたため優秀だと評されたアメリカ陸軍のノースアメリカンP51ムスタングはこの使用条件には適合させることが出来ず艦上戦闘機としては失格となりました。
アメリカ海軍のチャンスボートF4Uコルセアも馬力があり高いスピードが出せるとして優秀だと評されていましたが空母の飛行甲板上での運用にはなかなか適合させることが出来ず長い間てこずり後々やっとのことで艦上戦闘機として採用されることになりました。
その間、チャンスボートF4Uコルセアがモタモタしている間にグラマンF6Fヘルキャットにアメリカ海軍の主力艦上戦闘機の座は奪われていました。
これらを考え合わせると艦上戦闘機としては短い距離で離着陸出来ることと低い速度域でも墜落せずに飛んでいられる能力は非常に重要な項目でした。
零戦の優れた性能は空戦能力だけが特別視して語られがちですが艦上戦闘機としての基本性能もかなり優秀であり他の戦闘機が同じように真似ようとしても簡単なことではなかったようです。
高いスピードを出せる戦闘機はとかく着速が速すぎる速すぎるとよくいわれます。
その原因は高い馬力のエンジンは大半が重い。
重いエンジンを搭載したことで翼面荷重が高くなるため着速を下げると墜落し易くなる。
墜落しないようにするために着陸速度を速くせざるを得ず結果的に離着陸距離も長くなるという悪循環なのでした。
ふわりと浮かんだような画像はプレーンズオブフェイム博物館の零戦五二型です。
零戦燃ゆ、も販売予定のラインナップ内に含まれてましたよ。
それから販売予定ラインナップの中には戦時中に作られた有名な映画も多数含まれているようです。
21世紀の空を飛ぶ零戦小隊の画像を貼ります。
先頭を飛ぶのがプレーンズオブフェイム博物館の零戦五二型(世界で唯一オリジナルの栄エンジンを搭載して飛行可能な零戦)、二番目がロシアで新造再生された零戦二二型の一号機、三番目がその三号機です。
ロシアで新造再生された零戦二二型はオリジナルの栄エンジン1130馬力(排気量27.3リッター)より直径が7.4cm大きく重さが118kg重く排気量は約29.9リッターあるプラット&ホイットニーR1830ツインワスプエンジン1200馬力を搭載しています。
機体外板もオリジナルの零戦より厚くしてあり強度が上がっているといいます。
この三番目を飛んでいる零戦二二型は日本人がCEOを勤めるゼロ・エンタープライゼスというアメリカの会社が所有しており、今年中にも日本への里帰り飛行プロジェクトを計画していてその後日本へ移管し動態保存も計画しているらしいです。