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    2014/10/20(月) 23:06:19 ID:kNNk85x6O
    旧帝國海軍の『伊號400潜型潜水艦』と特殊攻撃機『晴嵐』ついて書いておきます。
    『伊號400潜型潜水艦』
    排水量5223t、水中排水量6560t、全長122m、全幅12m、特殊攻撃機『晴嵐』3機搭載、乗員157名、14cm砲1基、25mm3連装機銃3基、25mm単装機銃1基、魚雷発射管8基、機関出力7700馬力、モーター出力2400馬力、最大速度(水上)19ノット、(水中)6.5ノット、水中航続距離90km、最大水上航続距離14ノットで37500浬、連続行動日数120日と言う当時としては世界最大の潜水艦でした。
    伊號400潜型潜水艦の搭載機用格納筒内部は直径3.5m、全長30.5mで専用の愛知 十七試特殊攻撃機『晴嵐』を3機格納可能でした。
    搭載機を迅速に発進させる目的の暖機設備(予め温めた油や冷却水を晴嵐に補給しておく為の設備。)も搭載されていました。
    艦首部には搭載機(特殊攻撃機『晴嵐』)発進用のカタパルトがあり、この射出用カタパルトは長さ26m、圧搾空気を利用し68ノットの射出速度で搭載機の射出が出来ました。


    愛知 十七試特殊攻撃機M6A1『晴嵐』
    昭和18年11月に完成、計画では36機以上生産予定でしたが合計26機生産。
    全長10.655m、全幅12.262m、全高4.58m、全備重量4250kg、翼面積27.0×2、ダイムラー・ベンツDB601Aのライセンス生産版 愛知『熱田』二一型AE1A離昇出力1200hp/2500rpmの改良版『熱田』三二型AE1P液冷倒立V型12気筒エンジン 1340馬力を搭載、最大速度474km/h.(緊急時にはフロートを投棄すれば最大速度560km/h.零戦とほぼ同程度の最大速度)、航続距離1540km、上昇力:高度5000m迄8分、実用上昇限度9640m、武装は13mm後席旋回機銃×1、爆弾/魚雷(直径45cmの92式改3航空魚雷を使用):800kg×1、若しくは250kg×4、水平爆撃と急降下爆撃も可能。
    潜水艦浮上後から所要時間20分で最初の機体が発進可能。
    乗員2名と言う仕様/性能の機体でした。
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    2014/10/20(月) 23:48:46 ID:kNNk85x6O
    ↑この伊號400型潜水艦の航続距離からいうと日本から出港して地球上のあらゆる海域まで進出して作戦を行い再び日本へ帰ることが出来るということであり、原子力推進機関や潜水艦発射型弾道ミサイルなどは開発されておらず世界のどの国にも存在していなかった当時としてはこの日本の伊號400型潜水艦は当時実現し得るすべての技術を現実のものとした戦略兵器の元祖的な存在でした。
    それゆえにこの潜水艦を詳しく調査したアメリカはこの技術がソ連に伝わることを恐れ全艦海没処分にしてしまいました。
    参考資料として
    ・伊號400型潜水艦とアメリカのガトー型潜水艦とドイツのUボートC型潜水艦の比較図
    ・キール近郊のラボーに陸上展示されているUボートC型潜水艦U-995
    1941年大西洋で活動中Uボート型潜水艦
    ・UボートC型潜水艦のカッタウェイ模型
    の一枚。
    ・太平洋戦争終結後ハワイの真珠湾のドックに入れられアメリカによる詳しい調査を受ける伊號400型潜水艦
    ・現在は復元されてアメリカのスミソニアン博物館に展示されている特殊攻撃機『晴嵐』
    ・昭和20年9月広島県呉軍港での伊號402潜水艦
    の一枚。
    ・伊號400型潜水艦のカッタウェイ模型
    を貼っておきます。
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