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F-22ラプターはステルス性能があるから強いとよくいわれます。
しかし強い理由はステルス性能だけではありません。
第五世代戦闘機と呼ばれる最新鋭戦闘機に求められる能力を全て備えているから強いのだといえます。
ステルス性能、アクティブフェーズドアレイレーダーの装備、撃ちっ放し式ミサイルの装備、高機動性能、スーパークルーズ性能などがそれです。
ステルス性能は電子的に敵に探知され難くなる能力。
アクティブフェーズドアレイレーダーとは機械的な首振りを必要としない新型高性能レーダーです。
撃ちっ放し式ミサイルとは発射した後は誘導する必要のない高性能ミサイルのことです。
高機動性能とは噴射方向を可変出来るジェットノズルを備え急機動が出来るということです。
スーパークルーズ性能とは新型ジェットエンジンで可能になった性能で、従来のジェットエンジンではアフターバーナーを使わないと超音速飛行出来なかったのに対し燃料をバカ喰いするアフターバーナーを使わずに超音速巡航出来る能力のことです。
これら全ての相乗効果で圧倒的に強くなっているといえます。
特に敵には見付かり難いのに敵より遥かに遠くの距離から敵を探知出来る部分がかなり有利に働いています。
だから撃墜される敵はほとんどの場合はF-22ラプターの接近を気付かないままに撃墜される結果となります。 -
在来型の戦闘機とF-22ラプターが戦う場合を判り易く例えるなら、ほとんど視力のない盲目に近い人と超視力の優れた人が殴り合いをしているようなものです。
F-22ラプターの側は良く見えているから何時でも何処でも攻撃出来るのに対し敵はほとんど見えていないから無力に近い状態。
このような能力を獲得しようとロシアも中国も努力しているようですが、ロシアの場合はもう出来上がっています、実戦配備までは出来ていないだけです。
中国の場合は世界に向けて盛んに宣伝はしていますが外側は出来ていても内部の各重要部分に関して自力生産するにはまだまだ相当年月がかかるでしょう。
公開されている機体の姿を見ても判るように盛んにアメリカやロシアのステルス戦闘機の技術を真似て盗もうとしています。 -
最近の空対空ミサイルはサイドワインダーミサイルのような熱源に向かって飛んで行く赤外線誘導ミサイルも開発当初とは見違えるほどに性能が良くなっているようです。
当初は敵機の熱排気以外の熱源に騙されて飛んで行ったりして信頼性は低いものでした。
今では精度が良くなり敵機の正面に向かって発射しても有効打を与えられるほどに命中精度と信頼性がアップしているようです。
センサーの高性能化が一番の原因でしょう。
長い有効距離と確実な信頼性の高さでいうとレーダー誘導式ミサイルが一番ですが、これも当初は母機からの誘導が必要で使い勝手の良いミサイルとはいえませんでした。
しかし今ではミサイル自身がレーダー誘導をして行く、いわゆる撃ちっ放し式レーダー誘導ミサイルが主流となり、そこに推力偏向式ノズルやステルス性能を併せて盛り込んだものまで現れているようです。
あまり語られませんが日本の自衛隊が装備するミサイルの場合はたくさん発射しても同じ標的にダブって何発も命中しないようにする機能まであるらしいですよ。
話によると命中させる部分すら選んで設定可能なようです。
当然国家機密でしょうから詳しい話は公にはされないようです。 -
戦闘機にしても誘導ミサイルにしても一つ一つを構成する素材技術が精度と信頼性を支える鍵ですから素材技術に定評のある日本の技術はこれまでのように中国や韓国にパクられないように注意しながら日本の国防に役立てていって欲しいものです。
様々なレアメタルも数年前に中国による嫌がらせ輸出規制が行われて以来、日本では官民協同で研究を重ね従来比の1/3の使用量で済むような研究成果を出し中国からの輸入量が増えないような成果を出しているようです。
性能もかなり高く、高価なF-15イーグル戦闘機(F-15イーグルは値段が高価なためアメリカ、日本、イスラエル、サウジアラビア、後に韓国などの高いお金を払える国しか持っていない高性能戦闘機)6機を一度に相手にすることも可能で、しかもこのF-15イーグル6機を圧倒し全機撃墜する能力があるそうです。
その分、値段も更に高価で40機揃えることが出来たとしても約10兆円はかかるといわれる超高級戦闘機です。(しかし今のところアメリカはたとえ同盟国であっても売らない方針を表明しています、軍事機密技術流出懸念だと思います)
第五世代戦闘機に関しては他にもロシアや中国でも開発しているぞという意図的情報公開(他国に対する牽制の意味のプロパガンダ)もありますがどこの国もまだ実戦配備までは至っていないためアメリカの一人勝ちの様相をていしています。
現実問題としてF-22ラプターで戦わなくてはならないような敵の高性能戦闘機は世界中に存在しないではないかという図星な発言もあり当初予定していた機数の調達は議会での承認が得られず総生産機数は大幅削減されているようです。
(超高性能なため国外輸出も禁止されているので値段は下がることもない)
超高性能が故に超高額となり、それが起因してF-22ラプターの敵は国外にはなく、むしろアメリカ国内の議会が最大の難敵となっている皮肉な結果です。