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戦闘機も攻撃機も近年ではどの国が開発するものも軒並み圧倒的に単発機が減っているのは故障や被弾した際のダメージコントロール性と生存性を重要視した結果そうなっています。
生き残るためには動力の全停止は避けたいという思いからです。
差し当たって我々日本人が今気に留めておかないといけないのは近年領土拡張の動きを活発化させている中国海軍艦艇の活動でしょう。
我々島国日本としては中国海軍潜水艦の動きを封じ込めることが必須でそのためには現行のP-3Cオライオン対潜哨戒機とこれから代替えされていく国産のP-1対潜哨戒機が重要な要になっていくと思います。
それからもしも攻めて来られた場合の頼みの綱としては水際撃破するためにも航空自衛隊の対艦攻撃機とそれが装備する空対艦誘導弾がいかにしっかりしているかが重要になって来ます。
この手のミサイルとしては日本製誘導弾は世界的に見ても優秀だとはいわれているようですが。 -
ミサイルには太平洋戦争のマリアナ沖海戦でアメリカ海軍が日本軍に対し大量使用してマリアナの七面鳥撃ちといわれたVT信管に類似する仕組みが組み込まれているものですが自衛隊が装備する日本製ミサイルを試験射撃した際は命中精度が高すぎるために少しズレて標的のそばを通るという状況がなかなか生まれずVT信管(もしも直撃せずに標的近くを通る際には爆発して破片を撒き散らしダメージを与えるための信管)の作動試験がなかなか出来ずに困ったという逸話もあるようです。
・爆弾やミサイルをよりたくさん搭載出来ること。
・より長くその戦闘空域を飛んでいられること。
・攻撃を受け難い作りであること。
・攻撃を受けてしまった場合でもすぐに墜落してしまわないダメージコントロールの出来るタフな作りであること。
これらを実現しようとすると主翼も水平尾翼も垂直尾翼も直線的にならざるを得ないのだと思います。
・爆弾やミサイルの搭載量を増やすには直線的で長い翼が都合がいい。
・より長く戦闘空域を飛びまわり続けるためにはグライダーのような直線的で長い翼のほうが都合がいい。
・タフでダメージコントロールしやすくするにはエンジンは双発にして出来れば間隔を引き離して搭載し発熱源を垂直尾翼で隠すような配置にして熱源探知ミサイルに狙われ難くしたほうがいい。
これらが攻撃機に求められる必須条件だと思います。
多くの搭載量と長い滞空時間が重要視されるのは潜水艦専門の殺し屋である対潜哨戒機も同じであり四発機の場合は戦闘空域で長く飛びまわり続けるために空域が定まったらニ発のエンジンを停止して残りニ発のエンジンで低速で長時間その空域をうろうろうろつきます。
つまり攻撃機にとって最大速度の速さはあまり重要ではないのです。
攻撃機がどんなに頑張って最大速度を速くしても専門家である戦闘機の最大速度には到底敵わないからです。
ということは戦闘機より遅い速度しか出せない攻撃機は護衛戦闘機の随伴無しでの制空権の無い空域への投入はしないほうがいいという結論になります。