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当時のヨーロッパ戦では特にそうだったのかどうかはよく判りませんが、離陸したらすぐに急上昇して高い位置に占位する飛び方をしていたらしく、湿度の高い熱帯地域でそれをやると急激に圧縮された湿度の高い空気内に含まれる湿気が霧というか水蒸気になり、それが装備していた防塵フィルターを詰まらせてエンジンが火を噴いたり煙りを吐いたりしてエンジン不調となり辛うじて飛んでいるかのような状態となり本来なら戦えるようなコンディションではなかったのだが健闘したのだという言い分のようです。
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確かに日本の空であっても梅雨時とか雨上がりの時とかに飛行機が急機動で空を飛ぶと翼端や翼面の周りの空気が急激に圧縮されヴェイパー(水蒸気による霧のような雲)が発生しますから、有り得る話かも知れませんね。
オーストラリアでのスピットファイアと零戦の戦いで使用されたのは零戦二二型と砂漠仕様の防塵フィルター付きトロピカルタイプのスピットファイアMk.Vcでしたっけ?
私はスピットファイア贔屓ではありませんが、スピットファイア贔屓の人にいわせるとオーストラリアがイギリスに頼み込んで配備してもらったスピットファイアのタイプは最新型とは呼べない旧式タイプで北アフリカの砂漠戦で使用されていたトロピカル仕様そのまんまだそうで、オーストラリアの気候には合っておらず不調でオーストラリアのパイロットたちは戦闘機対戦闘機戦には不慣れな者ばかりだった。
一方、零戦はオーストラリア周辺の気候に合っておりパイロットも戦闘機対戦闘機戦のベテランばかりだったとネット上で主張しているようです。
画像は零戦二二型とスピットファイアMk.Vcどちらも飛行中のものです。
Mk.Vcは機首下面にオチョボグチが突き出たヒョットコみたいな防塵フィルターが付いた特異な姿のスピットファイアです。
これが砂漠の熱帯地方には合っていても湿度の高い熱帯地方には不向きだったのでしょうかね。