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第二次大戦中の空母は搭載機がプロペラ機だったので現在のジェット機より大きさも重量も小さかったため排水量20000t前後の空母であれば70機前後は搭載出来ました。
しかし、現在では搭載機のジェット化により大きさも重量も大きくなったため排水量20000t前後の空母の場合はせいぜい20機前後しか搭載出来ません。
ひゅうが型やいずも型のような直線式飛行甲板ではなくアングルドデッキにして搭載機の一部を露天係留などすればもう少し搭載機数を増やすことは可能でしょう。
あと本格的な空母にするならカタパルトは絶対に必要です。
ちなみに現在、実用的なカタパルトを作れる技術を持っているのは世界でもアメリカ一国のみです。
この技術を持っていないためにソ連→ロシア、中国の空母は実用化がかなり遅れて最終的には見ての通りあのような姿になっています。
現代の空母でカタパルトがないということは搭載機の迅速な発艦も遅くなりますし搭載機の燃料や武装も少ししか積めないことになり総合的には戦力としての能力が劣ったものになります。
第二次大戦で制空権を握った者が戦いに勝利するという図式が確定的になったことにより今では戦艦を新たに建造する国も戦艦を戦いに使用する国もいなくなって戦艦という艦種は事実上なくなりました。
一方、戦いの主役に踊り出た航空機、海軍ならば空母が重要視されましたが、幸いにして大きな世界大戦もなかったために空母が兵器体系の中では重要な位置付けのまま来ているのが現代です。
現代の兵器体系の中では核ミサイル、空母、これが最も重要な柱となっています。
しかし、核ミサイルはあまりにも破壊力がありすぎるのと除去が非常に難しい放射能汚染の問題があり、使った国は世界中から非難されるという厄介さから実際には使えない兵器となっています。
そうなると敵国への牽制にも使え、いざとなったら実際の攻撃にも使用出来る通常兵器である空母の存在がクローズアップされるという流れになっています。
そういう理由でどこの国も空母を持ちたがる。
実際に小型艦であっても空母らしき艦船を保有する国は昔に比べ増加しています。
近年日本で空母のような艦船が複数建造されたのは特に日本が軍備を強めたわけではなく世界の国々のそういった動きに対応して相応な対処をしているだけなのです。
中国や韓国が「日本は軍備を増強している」と大袈裟に報道していますが、これは全くの言い掛かりなのです。
なぜなら、日本がヘリ空母を建造する前に誰あろう外ならぬ中国と韓国こそが空母を手に入れたり空母のような強襲揚陸艦を建造しているからです。
日本を非難しながら実はそれより先に言い出しっぺの中国や韓国こそが非難されるべきことをやっているのです。