• 176権兵衛
    2014/02/06(木) 08:22:59 ID:PFcy7C7UO
    まずハ43エンジンと誉型エンジンは共に傑作エンジンと評価された金星と栄エンジンをベースに、それぞれ14気筒から18気筒化に改め、更にブースト圧を上げ馬力向上を目指した
    もので、ハ43は2200馬力、誉型では2000馬力を目標としたものやったんやな。
    但し空冷星型18気筒エンジンはアメリカでも冷却問題等をクリアーするのに手を焼いた代物で、当然、燃料やオイル、プラグ等の全ての質がアメリカより劣る日本では、相当の技術的困難が発生し、それをクリアーして曲がりなりにも実用化に達成したのが誉型エンジンやな。
    ハ43は、開発に当たり三菱では中島飛行機で開発中の新型18気筒エンジンが画期的な高性能を目標にしてる旨の情報を聞き、次世代の大馬力エンジンを開発する計画のもとにハ43が設計される経緯となったんや。
    当然、ハ43に於いても誉型エンジンと同じような燃料問題や油圧低下の様々なトラブルが発生し、終戦間際になっても技術的問題を抱えたまま試験飛行の機体に搭載されたのがハ43の現状やな。
    零戦の次なる艦戦が一日でも早く実戦配備したい海軍と自社の新型エンジン実用化を標榜して開発された烈風は、レシプロ戦闘機としては正常進化した機体で、先々に計画されるであろう大馬力のエンジン換装に合致した機体やったんやな。
    惜しむらくは、烈風はエンジンの熟成途中で終戦となった事やな。
    実際は中島飛行機の荻窪のエンジン製作工場が爆撃により壊滅して、ハ43供給の目処が絶たれたけどな。
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  • 180権兵衛
    2014/02/06(木) 12:10:52 ID:PFcy7C7UO
    まぁ何やな対米戦に突入した時点で次期高性能戦闘機のエンジンとしては、誉型エンジンしか選択肢が無かったんやな。
    誉型エンジンのベースとなった栄エンジンも開発当時は先進的な構造設計で実現は困難と言われとったんやがな。
    それでも馬力向上は戦闘機の性能には不可欠なもので次世代へ繋がる技術への挑戦として様々な試行錯誤と失敗を繰り返した後に実用化に成功したんやな。
    当然、栄エンジンが熟成したらその次の新型エンジンとして更なる高性能化を模索するのが技術的な正常進化で、栄エンジンをベースに18気筒して誉型エンジンへと繋がった事は自然の成り行きやな。
    誉型エンジンの馬力低下はエンジン自体に起因するものでは無く、主だった原因は、マニフォールドの鋳型の形崩れによる形状不可の為と、その他、様々なトラブルによるもので、技術陣はこれを全力で解決し、海軍では紫電改で陸軍では疾風の後期型で誉型エンジンはほぼ実用化の域に達してた訳や。
    特筆すべきは陸軍飛行47戦隊の刈谷整備大尉の指揮下で整備された疾風は稼働率100パーセントを誇り
    、高性能エンジンに必要手順に従った整備が稼働率の高さに繋がったんやがな。 海軍の343空の紫電改の整備隊でも熟練整備士官の手になる機体は高い稼働率を誇っとるんや。
    このように熟成を重ねた誉型エンジンやけど、18気筒と言うシリンダー数ではキャブレター方式では各シリンダーへの均一な燃料供給が困難になりつつあり、これが振動等の原因となったんやけど、対策方としては、低圧燃料噴射装置を持って誉型エンジンの根幹的な弱点が克服されようとしたんや。
    終戦により実用化にならんかったんが残念やったのう。
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  • 181権兵衛
    2014/02/06(木) 12:45:39 ID:PFcy7C7UO
    戦争責任を全て潰え去った軍部に押し付け、自分達が被害者面する様は非常に醜いもんや。
    対米戦突入も当時のマスコミや国民がアメリカなにするものとの鼻息も荒く、日本全体が対米戦やむなしとの機運が高まっていたんとちゃうかかな。
    いわば戦争やそれによる戦禍は日本人全体の連帯責任やろな。
    いざ対米戦になったら航空機の性能向上は必至で、実際に部下の命を預かり米軍機と対峙する指揮官達は、軍部に機体の性能向上要求を火のように要求するのは至極当然やろな。
    切羽詰まった状況ではメーカー側に理不尽な要求したのも前線からの命を的にした要求があったからこそやな。
    メーカーも戦争により多大な利潤を得てるのやから多少の無理な事は成し遂げんとアカンやろ。
    NHKの番組での曾根技師による海軍への恨み節もNHK主導による海軍悪玉論が見え隠れして釈然とせんものを感じたんや。
    零戦の搭乗員であった人達は海軍の戦闘機搭乗員として零戦で大空を駆けた事に誇りを感じており、防弾装置云々の恨み節は坂井三郎元海軍中尉その人以外には言及する者は非常に少ないのとちゃうやろか。
    まぁOさんも 軍部に対して悪玉論を打ってもどうにもならん事やから、かって太平洋洋上を我が物顔で艦艇や航空機を繰り出した海軍の見敵必殺の精神に免じで
    暫し、滅びの美学を垣間見てくれたらエエがな。
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  • 183権兵衛
    2014/02/06(木) 16:00:33 ID:PFcy7C7UO
    まぁまぁ興奮せんと落ち着きや。
    戦闘機の防弾装置もそれぞれ昭和14年と15年に試作の内示があった雷電と強風に防弾装置の必要性が指示されとったんやな。
    防弾に関してはノモンハン事変でソ連機と壮絶な空中戦を行った経験が有るだけに隼は、既に燃料タンク防弾がされていてこの点では海軍を一歩リードしとったなぁ。
    海軍でも紫電改では実用に耐える防弾装置が施されとるがな。
    まおワイはあんまり頭の回転がエエ事、無いよって難しい話を振られても難儀するだけやから気楽な話を頼むわ。
    ほなまたな。
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