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    2014/10/05(日) 08:28:14 ID:QOJGLwDsO
    日本は明治時代から最初は欧米列強から初期の潜水艦を購入し、すぐにそれを参考にした国産潜水艦を建造し死亡者などを出しながらも試行錯誤を繰り返し潜水艦技術やノウハウの成熟に努めました。
    第一次世界大戦後はドイツの当時最新型だったゲルマニア造船所製航洋型Uボートを戦利品として手に入れドイツ人潜水艦技術者らを日本に招き教えを請うなどして更なる技術ノウハウの習得に努めました。
    その甲斐あって伊號潜水艦(大洋へ出かけ活動するための比較的大きめな航洋型潜水艦)、呂號潜水艦(近距離作戦用の中型の潜水艦)、波號潜水艦(比較的小型の近海沿岸用潜水艦)などトータル的には太平洋戦争当時合計190隻もの潜水艦を自力で開発→建造→運用していた経験実績があります。
    その中には世界各国に類を見ない日本独自の考え方で開発された伊號400型潜水艦という大型潜水艦もありました。
    この潜水艦は当時世界最大規模の潜水艦であり、戦後しばらくして誕生した原子力潜水艦を除く通常動力潜水艦の中ではつい2年ほど前まで世界最大規模の通常動力潜水艦でした。
    水中排水量は軽巡洋艦(軽巡洋艦といえば軍艦の中では戦艦の次の次に大きな艦艇です。)より若干大きいというビックサイズでした。
    このように大型に造った理由は航空魚雷1本もしくは800Kg爆弾1発か250Kg爆弾4発を搭載出来る特殊攻撃機を3機搭載し遠距離まで隠密で進出していきなり敵を急襲しよういう潜水空母的な構想を日本だけが持っていたからでした。
    日本本土から出港しても地球上どんなに遠い場所であっても行って帰って来れるだけの長大な航続能力も与えられていました。
    最終的には規模が縮小されましたが、当初の計画では1隻あたり特殊攻撃機を3機搭載したこのタイプの潜水艦を18隻建造する予定でした。
    仮に全艦が一緒に作戦行動に出れば作戦海域では僅か十数分という短い時間で何もなかった海中から突如として浮上した大型潜水艦群から合計54機もの特殊攻撃機が発進、奇襲攻撃して来るということになります。
    他国では考えもしなかった水中機動部隊でした。
    日本敗戦により伊號400型潜水艦を接収したアメリカ軍はハワイの真珠湾のドック内で詳しく調査した上でこれらの技術がソ連に知られたらマズイと慌ててハワイ近海で海没処分にしてしまいました。
    この伊號400型潜水艦の運用構想と技術に影響を受けたアメリカは大きな水密格納室を設けたグレイバック型という潜水艦を建造し、そこにドイツのV1飛行爆弾(現代の巡航ミサイルの元になります。)から技術を得て作ったレギュラス巡航ミサイルを格納、海中から急浮上したグレイバック型潜水艦から巡航ミサイルを発射するという戦法を考え出しました。
    この戦略思想が発展して現代の弾道ミサイル搭載型潜水艦が生まれ今の世の中に至っています。


    このような経歴を持ち、戦後も潜水艦の開発技術や運用ノウハウを磨いて努力して来た日本に対しドイツからライセンスを導入して数隻の潜水艦を持っただけで張り合おうなどと考えて吠えまくっている韓国人は勘違いも甚だしいと思います。
    それくらい程度の努力でベテランである日本と張り合えるのならどこの国でも苦労はしませんよ。
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    2014/10/05(日) 09:08:42 ID:QOJGLwDsO
    太平洋戦争当時の日本海軍の魚雷は酸素魚雷と呼ばれて有名ですが、他国の魚雷に比べスピードも速く射程距離などは破格に長く魚雷の航跡もほとんどなく炸薬量も多かったためかなり強力な武器となっていました。
    あまりに長い射程距離だったため浜辺にまで到達して乗り上げたものが敵国に回収されたりもしましたが純酸素を使用する魚雷は取り扱いが難しく大変危険だったためどこの国も真似て造ることが出来ませんでした。
    この点は何度も何度も爆発事故などを起こしたくさんの尊い人命を失いながらも確立した運用ノウハウと熟練の管理方法に長けた日本人の優れたところでした。
    そういう精神や技術や運用ノウハウが継承されてか現在の海上自衛隊の魚雷もかなりの凄いものらしいですよ。
    軍事機密のため詳しいことは非公開ですが取り扱いが難しい酸素と水素を動力源としていてスピードも速く射程距離も長いようです。
    セールスポイントはかなりの深海まで使用出来て敵艦の下に潜り下から上に向けて命中するため狙われたら回避が困難なようです。

    軍備増強著しい中国や韓国ですが、派手な装備の分野ではなく、意外と地味な分野の機雷や魚雷といったものの基本性能の格差によって勝敗は決まるかも知れません。
    経験と実績の差です。
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