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アメリカとの戦争の結果からいえる事実は零戦とF4Fワイルドキャットとの戦いでは日本の圧勝でした。
しかしその後、日本も紫電改、烈風と零戦の後継機となる戦闘機を何とか開発するところまでは出来たのですが戦いに使えるだけの状態まで数を揃えることに失敗したためアメリカの新型戦闘機と零戦が戦い続けなければならない捩れ現象が発生してしまいました。
要は初戦の戦争に圧勝していた当時の日本人も素晴らしかったが問題点は戦争継続能力が足りずアメリカ合衆国と戦争すること自体に無理があり過ぎたということでしょう。
その先どう収めるかという構想もハッキリしない戦争に踏み切ってはいけないということでしょう。
国の舵取りをする政治家の皆さんはシッカリと頭に焼き付けておかなくてはならない事柄です。
理由はその時代時代の歴史や国々の御家事情に大きく左右されています。
それはそれとしてアンフェアでない正常対応な対比で考えると日本の海軍の艦上戦闘機とアメリカの海軍の艦上戦闘機を当て嵌めた場合はそれぞれ実機が完成し飛べるようになったのは
零戦が1939年
F4Fが1939年
紫電改が1942年
F6Fが1942年
烈風が1944年
F8Fが1944年
でした。
日本とアメリカの間で実際に行われた戦闘機同士の戦闘のほとんどは1939年生まれの歳老いた零戦と1942年生まれの若いF6Fヘルキャットというものでした。
戦争の時代にあって、いかにアメリカが資源も技術も持ち裕福であったか、一方日本がいかに貧しく貧しいながらも大国に食い下がったかが良く判る図式です。