• 624
    2014/07/05(土) 02:20:29 ID:py4qi/IAO
    零戦の搭載武装(機銃)は各型によりさまざま、7.7mm機銃、20mm機銃(銃身の短いタイプと長いタイプ有り、そしてドラム式弾倉とベルト式弾倉が有り)、13mm機銃でした。
    参考資料を貼ります。
    ・昨年再来日し所沢で公開されたアメリカのプレーンズオブフェイム博物館の零戦五二型甲。
    ・零戦五二型甲と同時に展示された九九式二号二○粍固定機銃と三式十三粍固定機銃、零戦五二型乙と零戦五二型丙に搭載されていました。
    ・零戦五二型の甲乙丙の三タイプの搭載機銃の違いと装備位置と占有範囲を示した図。


    零戦と同時期開発の陸軍の中島一式戦闘機「隼」が装備したホ103(12.7mm機銃)のマ弾(12.7mmの炸裂弾)によって攻撃され撃墜されたアメリカ軍機のパイロットから20mm機関砲弾でやられた20mm機関砲弾でやられたという報告が複数あがっており、それを考えると零戦も武装を13mm機銃に統一装備し海軍でも使われていた13mm(正確には13.2mm)機銃弾の炸裂弾を使えば射撃もしやすく装備弾数もたくさん搭載出来たのにと惜しまれます。
    そういう細かな部分だけど戦いに勝つためには実は重要な部分に目を向ける軍の上層部は居なかったのでしょうね。
    というか最前線で命を賭けて零戦で戦っていた坂井三郎氏たち零戦パイロットたちが望んでいたのにその要望を叶えてやれなかったのはやはり軍の上層部の責任でしょうね。
    そこには零戦パイロットたちの命がかかった実際の実戦での使い勝手よりも、装備でも戦果でも何でもド派手なことだけを望みたがる軍の上層部の体質が見え隠れします。
    いくらド派手に見せることが出来ても撃墜されればおしまいだし、戦死すればおしまいだし、負ければおしまいなのに、です。
    軍の上層部の人間の頭の中に自分は最前線には行かないから…という考えが頭にあったのならそれは酷い話でしょうね。
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  • 625
    2014/07/05(土) 02:38:53 ID:py4qi/IAO
    海外駐在武官なども務め後に帝國海軍の連合艦隊司令長官になった山本五十六氏が当時としては大口径に分類された20mm機関砲を零戦に装備するようにと強く推したのは世界情勢や海外列強国のことを良く知っていたことによる先見性の高さだと思います。
    しかし、命中すれば効果絶大でも実戦使用して判った悪い部分は戦場からの声に耳を傾け改善すべきだったと思います。
    改良で改善出来ないなら20mm機銃をやめて13mm機銃を統一装備することも含めて再度考え直すべきだったと思います。
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  • 626
    2014/07/05(土) 03:26:31 ID:py4qi/IAO
    零戦の場合
    ・7.7mm機銃では1丁あたり700発
    ・20mm機銃では1丁あたり当初は60発、改良されて100発になり、更に改良されて125発
    ・13mm機銃では1丁あたり240発
    という弾数が搭載出来たといいます。


    威力と扱い易さと搭載可能弾数を総合して考えると当時アメリカ軍が12.7mm機銃を統一装備することを選んだのはとても賢い選択だったと思います。
    零戦のエースパイロットであった坂井三郎氏が当時のアメリカ軍戦闘機の搭載機銃を羨ましく思っていたのもうなずける話です。
    命中すれば威力絶大であっても命中させることが出来なければ重たい重量物でしかない。
    直ぐに弾切れになってしまうようでは後は重たい重量物でしかない。
    という実際に使用した当事者の言葉にはリアルな説得力がありました。
    坂井三郎氏が撃墜した多くの敵戦闘機は20mm機銃によるものではなく、搭載弾数が多く弾道直進性が良く命中させ易い7.7mm機銃によるものだそうです。
    しかし、炸裂弾が無い7.7mm機銃弾では命中させ易い反面なかなか敵戦闘機は撃墜出来ないという現実があり、よほど良い場所に命中させ、たくさんの弾を撃ち込まない限り撃墜は難しかったといわれています。
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  • 627
    2014/07/05(土) 04:41:26 ID:py4qi/IAO
    非情なことですが、戦争するということは「やるか、かられるか、です。先にやらないと自分や戦友がやられる。」
    致命傷を与え難い7.7mm機銃弾で敵戦闘機を確実に撃墜するためには「それなりの技量が必要だが敵戦闘機の燃料タンクかパイロット自身を狙い撃ちすること」と語っていたのは零戦のエースパイロットだった坂井三郎氏でした。
    しかし、敵戦闘機の防弾装備が強化されてくるとそれも難しくなったいったそうです。
    なかなか難しいものです。そうなるとやはり炸裂弾を敵戦闘機の弱い部分に命中させることが一番の策だということになるのでしょうかね。
    戦争というものは本当に非情なものです。
    出来ればしないのが一番です。
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