ソロモン諸島上空を飛行する零戦二二型
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ロケット推進部分を必要とするミサイルというものは有用だとしても核弾頭を搭載した核ミサイルは人道的観点と長く消えない放射能汚染を考えると実質的には使えない兵器であるという認識が世界的に広まっている現在、そうなるとどの国でも考えることはあまり変わらず空母が次に来る兵器の主役ということになり、空母を無力化出来る兵器は潜水艦ということに行き着きます。
それで現在、空母もしくは空母に近い軍艦を欲しがる国が増えています。
それと同時進行的に空母の天敵たる潜水艦を持ちたがるもしくは増やしたがる国々が増えています。
しかし、前述の通り空母を実際に持っても兵器として有効に活かすためにはいろいろな障害があり機材が揃ったとしても直ぐに使いきれるような簡単なものでもありません。
空母も潜水艦もそうですが、経験と技術とノウハウと運用実績がものをいう分野だといえそうです。
ごく代表的な各国空母の画像を参考資料として貼ります。
それぞれの国の空母の姿と同時に運用方式や規模の大きさの違いも良く判ると思います。 -
参考資料を貼ります。
・アメリカ海軍空母よりカタパルト発艦準備中のFA-18Cホーネット
・イギリス海軍のV/STOL空母のスキージャンプ台式飛行甲板から短距離発艦を行うハリアー
・ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフのスキージャンプ台式飛行甲板から短距離発艦を行うスホーイSu33別名Su27K(NATOコード名:フランカーD)シーフランカーと呼ばれる場合もある。
・中国海軍空母遼寧(建造途中だった旧ソ連海軍空母ワリヤーグを中国が改造したもの)のスキージャンプ台式飛行甲板から短距離発艦を行う殲15(スホーイSu33のパクリ)
です。 -
アメリカ空母の場合はカタパルト発進が可能なため自重が10.8tのFA-18Cホーネット最大速度マッハ1.8(2203km/h)は最大離陸重量23.5tで発艦することが出来るので燃料弾薬を合わせて12.7t搭載して飛び立つことが可能となっています。
フェリー飛行時航続距離は3700kmで戦闘行動半径は1063km。
現在既にアメリカ海軍の主力戦闘攻撃機になっている改良発展型のFA-18E/F最大速度マッハ1.6(1958km/h)の場合は更に強力になり自重14.5tに対し最大離陸重量は29.9tとなっており14.5tもの燃料弾薬を搭載して発艦出来るまでに成長しています。
フェリー飛行時航続距離は3705kmで戦闘行動半径は1475km。
イギリス軍のハリアーは元々は敵(旧ソ連軍とワルシャワ機構軍)の攻撃により核攻撃を受け飛行場などの施設が破壊された場合でも狭い土地から飛び立ち核報復攻撃が出来るようにと開発された短距離/垂直離着陸戦闘攻撃機でした。
しかし、他の戦闘攻撃機には出来ない垂直離着陸を実現したのは良かったものの、その特殊な能力の副産物として航続距離と搭載量が小さなものとなってしまいました。
それをいくらかでも改善するためにイギリスが試行錯誤して考え出したのがハリアー特有の推力偏向式ノズルの能力とスキージャンプ台式飛行甲板を組み合わせた短距離離陸でした。
発進はこれで行い帰還時には垂直で着陸する今で言うストーブル方式でした。
これにより20%以上航続距離と搭載量が改善されました。
垂直離着陸が出来る能力は夢のような能力でしたが、燃料が半減するほどに馬鹿食いしたためその能力はそのままに新たな運用方式を考え出すことでもっと魅力的な戦闘攻撃機にしようという目的でイギリスは世界初のスキージャンプ台式飛行甲板を実用化しました。カタパルトが無いからという理由ではありませんでした。
一方、自分も空母を持ちたいと願っていたが実用に耐え得るカタパルトを開発出来ず長い間空母を実用化出来ないでいた旧ソ連はこのイギリスの発明に注目し見よう見真似で真似たスキージャンプ台式飛行甲板を付けた空母を造りそこから通常形式の戦闘攻撃機を発進させ帰還時には制動索に着艦フックを引っかけて着艦させる今で言うストーバー方式によってなんとか使える空母を持つことに成功しました。
しかし、自重が18.4tのスホーイSu33最大速度マッハ2.165(2300km/h)は陸上基地の長さに特別な制約も無い滑走路からの運用ならば最大離陸重量33tであり搭載出来る燃料弾薬は14.6tあるものの空母艦上では最大離陸重量26tとなり搭載出来る燃料弾薬は7.6tしか搭載出来なくなります。
たとえスキージャンプ台式飛行甲板によって辛うじて空母から発艦出来てもカタパルトが無いために本来の能力よりも航続距離と搭載量が約半分に半減する結果となっています。
本来の陸上基地運用ならフェリー飛行時航続距離は3000kmで戦闘行動半径は1220kmですが、同じ理由により艦上運用の場合はフェリー飛行時航続距離は1500kmで戦闘行動半径は610kmと半減してしまいます。
それでも空母アドミラル・クズネツォフを自前の技術で建造した旧ソ連/ロシアの場合は風上に向かい艦の最大速度を出しながら合成風を活用し発艦させることが出来るため能力低下もなんとかこの程度でおさまっています。
建造途中だった2番艦ワリヤーグをスクラップ扱いで購入し改造した中国もイギリスのスキージャンプ台式飛行甲板をパクった旧ソ連/ロシアを更に真似てパクり初発艦を成功させました。
しかしながら中国の場合は空母の動力を自前では造れず民間船舶用エンジンを仕方なく搭載したため最大速度が鈍速過ぎるため合成風の効果もどれほど得られるのかかなり疑問が残るので搭載戦闘攻撃機の能力は更に低性能になるのはさけられません。
ちなみに中国が搭載戦闘攻撃機として使っているのも旧ソ連/ロシアのスホーイが開発したスホーイSu33の試作機を無理矢理強引に購入して技術を真似てパクった殲15という模倣品なのでこちらの性能もどうなのかなという疑問符が外せない存在です。 -
現在CATOBAR(キャトーバー:搭載機をカタパルト発進させ帰還時にはアレスティングフックを制動索に引っかけ着艦させる)方式で運用する空母を使っている国はアメリカとフランスとブラジルだけです。
参考資料として
・アメリカの原子力空母エンタープライズ、フランスの原子力空母シャルルドゴール
・ブラジルの通常動力空母サンパウロ(旧フランス海軍空母フォッシュ)
の写真を貼ります。
フランスもブラジルもアメリカからの協力によりこの状態を実現しています。
フランスはまだしもブラジルとは意外な感じがしますが、中南米諸国の中でこの手の空母運用実績と運用能力を持つのはブラジル一国だけです。
これが示す意味合いは重くブラジルもこの運用能力は手放したくないところでしょう。
中国はこのブラジルに目を付けかねてよりブラジルから運用能力を習っているようです。 -
何十年もかけて中国はマカオの企業という表向きの姿をしたペーパーカンパニーを作り旧ソ連邦の主要国だったウクライナからソ連邦崩壊のどさくさに紛れ海上カジノにする目的で買うといいながら世界中に大嘘をつき未完成空母をスクラップ扱いで購入、中国の港に到着すると中国政府が立入検査し不備があるため違法だとして没収するといい出し、それと同時に購入したはずの企業はドロンです。
気付けばもう中国政府の指示により空母として完成させるべく改造中という報道が世界を駆け巡りました。
元々、中国共産党中央政府が企んでいた筋書き通りの結果でした。
結局中国政府は多数の反対意見も聞かず世界中の国々を騙したのでした。
その中国では唯一1隻だけ保有の空母が遼寧(旧ソ連空母ワリヤーグ)なのです。
この空母はもちろんカタパルトなど持ち合わせていませんから、ブラジルから空母の運用方法を習っているということは次に中国が建造しようとしている中国国産空母はカタパルト装備としてアメリカに肩を並べようと企てているのでしょう。
しかし、アメリカは大型の原子力空母を11隻も保有し運用中ですからね。
その程度で対抗しようとしている中国政府の頭の中が理解出来ません。 -
アメリカの原子力空母は大型なため1隻あたり85〜95機程度の艦載機を搭載出来ます。
それを11隻も運用しているのです。
中国の空母遼寧はせいぜい40〜50機程度が関の山。
仮に中国が建造を進めているといわれる国産空母がアメリカの空母と同程度搭載出来たとしても圧倒的に敵わないでしょう。
子供でもわかるでしょうに中国共産党は頭がおかしい。 -
ちなみにその昔(大きな図体しているにもかかわらずアヘン戦争でイギリスにコテンパにやられ手も足も出せなかった中国の時代)は『眠れる獅子』と呼ばれていて今に強大な大国になるぞといわれていた中国、その悲願ともいわれる空母の保有をなんとか実現した現在の中国。
そうなると次は中国国産空母を建造するのかと世界中でいろいろな話が飛び交っています。
先ずは排水量6万t前後の通常動力空母を2隻と排水量10万t前後の原子力空母を2隻建造する予定らしく通常動力空母の2隻はもう建造中のようで進捗の早い方の1隻は早ければ来年にも進水するだろうといわれています。
しかしながら当面どの空母もカタパルト装備は見送られる見通しのようです。
まあ、実用的なカタパルトも原子力空母も技術力もないのに造れるはずはない話ですけど。
夢を語るのはタダですね。
しかし、これだけのものを持ったら中国も大変でしょう。
先ず揃えるだけでも巨額のお金が必要。
持った後がまた大変。
まとも運用していくためには更に莫大なお金が必要になる。
これがきっかけで中国は経済崩壊する可能性すら否定出来ません。
一方面に1隻の空母戦力を充てておくだけでも空母3隻は必要ですから。
戦闘用と訓練用と整備中の三つを常にローテーションさせておかないと戦力にはなりませんから。 -
0さん、素晴らしい
さすが 詳しいですね
おそれいりました
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いいえ、そんなそんな恐れ入ります。m(__)m
いろんな情報の氾濫する今の時代、ネット社会といわれるようになってたくさんの情報が氾濫する中、当然騙そうとする情報と本当のことを伝えようとする情報が混在しているため便利な時代になったもののそれぞれの情報を信じるか信じないかは個人の自己責任による判断が必要不可欠です。
日本を取り巻く国際情勢もニュースが報道して伝えるのはほんの一部でしかありませんし、それも何らかの勢力によって誘導されたものが大半です。
だから私たちはそんなものに惑わされたり騙されたりしないようにするにはよりたくさんの情報を見てどれが正しいのか自分で判断する必要があります。
私は日本人の一人として日本の周囲で今何が起きているのか正しく知っておきたいと常々思っています。
だから簡単にいえばそういう理由で過去現在の軍事世界情勢を調べているだけです。
まあ、そんなとこです。 -
たとえばですけど
宝島はいろんな内容を掲載してくれるから好きではあるんですが、数値類の間違い桁が違ってたりする間違いが多く、文面の内容を読んでいくとこれを書いた人は明らかにこの分野のことをよく知らない素人だなとバレバレなのが多いです。
気持ちは判るんですが、日本のステルス機の話や国産空母の話などその内容にはかなり勇み足の情報掲載も多いです。
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用途:戦闘機
分類:艦上戦闘機
設計者:堀越二郎
製造者:三菱重工業
運用者: 大日本帝国(日本海軍)
初飛行:1939年(昭和14年)4月
生産数:10,430機
運用開始:1940年(昭和15年)7月
退役:1945年(昭和20年)8月