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ロシア人は昔から出来るだけ南に位置した港を欲しがっています。
太平洋戦争の終わり間際には日露不可侵条約を結んでいたにも関わらず条約違反までして北海道へ軍隊を押し進める準備までしていました。
あわよくば日本の東半分は自分の領土にするつもりでいました。
しかし、当時のアメリカがそんなことは認めないと拒絶したため中止されました。
なぜロシア人がそこまでしたのか?
それは年間を通して凍らない不凍港を欲しがっていたからでした。
この事実を知っている人ならばロシアがクリミア半島についてウクライナにあれこれ口出しして来るわけも理解出来ることなのです。
たとえ軍事工場がなくても軍港があるというだけで自分の勢力範囲から切り離されることは嫌う、これは当たり前の話です。
どこの国であっても今のロシアと同じ立場なら同じ気持ちになるはずです。
経済的利害の対立もないとはいいませんが国対国の安全保障という側面は経済的利害の対立よりも重要視される事柄なのですよ。
それはそうでしょう?
国の安全保障が脅かされ他国に占領され国の存在自体がなくなってからでは経済も糞もない、全ては絵に描いた餅になりますからね。
当たり前でしょう?
っていわれても何もこたえることが出来ないようだね。
やれやれ、鵜呑みといわれてもしかたないね。
大きく要約すると
「時代は進みもう昔のソ連の時代ではないのだから国家が何でも国民に強制する時代は終わってウクライナは独立した国になったんでしょう?」
「そして自由主義の国々と仲良くしてもらえるようになったんでしょう?」
「それをロシアも認めていたんでしょう?」
「それが嘘偽りないのなら外国との付き合いも含めそろそろウクライナ国民の望むことをウクライナ国民の望むように自由にさせていいのでは?」
というのが欧米諸国含む世界のほとんどの国々の意見。
それに対して
「元々、ウクライナのクリミア半島は旧ソ連の重要な領土であり旧ソ連の重要な軍港や軍事研究施設や軍事工場が集中して集まっている地域なのにそんな国の運命を左右するような重要地域をウクライナ国民の好き勝手にさせるわけにはいかない。」
「断固としてウクライナ国民の好き勝手にはさせない!」
「ウクライナのクリミア半島をロシアの勢力範囲に収めるためなら戦争でも何でもやるぞ!」
「昔からウクライナのクリミア半島はロシアの生命線なのだから当たり前だろうが!!」
というのがロシアの意見。
ロシアのこの考え方を知った上で欧米諸国はウクライナ国民に本当の自由を与えよ!といっている。
だからなかなか話はまとまらないのです。
話題になっている地域が歴史的にこのような場所でなければウクライナ国民がどこの国々と仲良くしようがロシアは何もいわないのですよ。
エネルギーがどうだこうだというのはマスコミが最近言い出した単なる一情報にしか過ぎない。
直近のマスコミ情報だけに踊らされるのではなく歴史ももっと知っておきましょうね。