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去年だったかアメリカが同盟国の大きな国の一つドイツのメルケル首相の電話をかなり前から盗聴していたことが発覚し問題視され国際的なニュースになっていました。
アメリカもドイツのことを友好国友好国といいながらも本心の奥底では最も警戒すべき国の一つだと認識していた証拠でしょうね。
国連内部では現在でも今だに敵国条項というのがあり日本はその敵国になったままだそうです。
日本に対しても同盟国同盟国、仲良し仲良しといっていながらも本心の奥底ではドイツと同様に最も警戒すべき国の一つだと認識しているのは間違いないでしょうね。
アメリカ自身は口ではいろいろなことをいっていてもアメリカ自身がドイツにも日本にも第二次大戦中に必要以上に酷いことむごいことをした事実を自覚しているだけに、いつか仕返しされるのではないかという恐怖心があるからこそ戦後は荒廃し疲弊しきったドイツと日本に経済援助や物資援助という手を差し延べるかに見せ掛け、ドイツ国民、日本国民の骨抜き政策(贅沢な快楽主義の退廃文化を輸出し愛国心を無くさせ自分の自由や権利を主張するだけに熱心で果たすべき役割は逃れようとする無責任な国民を増殖させる政策)に力を入れたわけでした。
しかし、アメリカがしてきたことを知っている人々は知っている人々でいるのですから全員をそんな(骨抜きに)状態に仕向けるのは無理でしょうね。
ドイツは第一次大戦で敗戦した後、フランスなどが中心になってドイツに突き付けたベルサイユ条約の厳しさに反発するが如く、ドイツがベルサイユ条約の決定条件をのむ調印式に使われた客車を引っ張り出して来て撮影しながら爆破し、ベルサイユ条約を破棄すると宣言、ドイツの戦時映画にも記録され公開されていました。
ヒトラーがとったこのアピール的行動は当時連合国から一方的に押し付けられていたベルサイユ条約に苦しむドイツ国民の心情を代弁していたため国威発揚に大いに役立ちました。
こういうことも伴いながら第二次大戦という戦争が再び世界中を取り巻いて行きました。
こんなこともあったという事実をアメリカは知っているだけに、いつか仕返しされる日が来るかも知れないという気持ちは捨てきれないのです。
当然でしょうね。
アメリカは原子爆弾投下や民間人への絨毯爆撃による大量殺戮をしているのですから仕返しされるかも知れないという恐怖心は消えないでしょう。 -
私はアメリカへの9.11同時多発テロが起きた時、偶然その時のニュース報道をテレビで最初から見ていました。
最初はいったい何が起きたんだ?と思って見ていましたが、今でもはっきり覚えていることがあります。
最初の映像だけは報道していたアメリカ人が『カミカゼアタック!カミカゼアタック!』と連呼していました。
しかし、それは最初の報道だけで、直ぐにそれ以降は『カミカゼアタック!』と言わなくなりました。
ドタバタしていたはずの緊急事態だったにもかかわらず、直ぐさま報道管制をしき表現を規制したのが物凄く伝わって来ました。
アメリカ人が太平洋戦争末期に日本人がとった決死の行動『カミカゼ特攻』についていかに過敏に反応しているかが物凄く伝わって来るリアクションでした。
『カミカゼ特攻』に触れたくないし、『カミカゼ特攻』のような攻撃は受けたくないという心理的トラウマがあり、ましてや日本人に『カミカゼ特攻』をするしか方法がない状況に追い込んだ張本人は誰だ?と思い出されるのを嫌ったためでした。
アメリカ人は戦争で日本人に対して悪いことはしていないと主張しつつも、アメリカ人は完全なる加害者である事実を自分では認識しているのです。
こららの異常な反応がそれを如実に物語っているのです。 -
382に書いた列車の爆破ですが、少し前後してしまい済みません。m(__)m
正確には第一次大戦敗戦後に無理矢理受け入れさせられたベルサイユ条約で恨みがあったフランス(第二次大戦前半戦では陸海空軍装備でも兵力でもドイツ軍より優勢といわれていたはずのフランス)を戦略の巧みさによりドイツがコテンパに打ち負かしフランスを占領した後に行った列車爆破です。
この出来事もしかたなかったといえばしかたなかったことですね。
フランスはドイツが第一次大戦で戦争に負けたことをいいことにベルサイユ条約でドイツに賠償金も課した上に保有兵器制限も課し小さな軍事力しか持てないようにしておいて自分は新型装備をたくさん開発し、たくさん装備してドイツ軍に差を付けておいたのに、その圧倒的に有利な環境にあまりにアグラをかき過ぎて弛みきっていてこちらには鉄壁のマジノ要塞があるからドイツ軍は攻めて来ようにも攻めて来れないさなどと思い込み、ドイツ軍の巧みな戦略(ドイツ軍が始めた電撃戦と呼ばれる陸空軍一体のエアランドバトル、空軍の急降下爆撃機ユンカースJu87スツーカに補佐された軽量級戦車と機械化された兵員輸送車を主体とした陸軍による協同作戦での早いスピードによる進軍)の前に大敗する結果を自分で招いてしまいました。
当時はフランス軍の方が戦闘機でも新しいものを持ち、厚い装甲と強力な砲を搭載した戦車を大量に持っていたため、仮にドイツ軍とフランス軍が戦う事態になったとしてもドイツ軍に勝ち目はないというのが世界各国の大方の見方でした。
この状況で大敗を喫したフランス軍はかなり弛みきっていたといわざるを得ませんね。 -
当時フランスには在仏英軍の戦車部隊がおり、もしもドイツ軍に攻め込まれた場合でもこれがフランス軍に加勢してくれるものと期待され足りない場合にもこの兵力が持ちこたえている間にイギリス本土から追加の増援部隊が来てくれるものと考えられていました。
誠に他人頼みなだらし無さ。
当時のイギリス軍にはマチルダMk.Ⅰという歩兵直協戦車が装備されていて、これは砲はたいしたことはなかったのですが装甲板が分厚く当時のドイツ軍の37mm対戦車砲では貫通することが出来ず苦戦を強いられました。
しかし、この時もドイツ軍の巧みな戦闘方法(本来は高い空を飛ぶ軍用機に向けて使う用途である通称アハトアハトと呼ばれる88mm高射砲の水平撃ち)で分厚い装甲板を貫通させ撃破、結局在仏英軍部隊は追い詰められて行き残存部隊は命からがらダンケルクからイギリスへ逃げるはめになりました。
日本の広島に落とされたウラニウム型原子爆弾と日本の長崎に落とされたプルトニウム型原子爆弾についてはアメリカ人の間でも意見が分かれています。
アメリカ政府が一貫して世界に言い続けている主張は当時そのままの状況でアメリカ軍が日本本土へ進攻すれば大量のアメリカ兵が死傷することが判っていた、それを出来るだけ減らすために事前に日本が降伏するように仕向ける目的で日本本土に原子爆弾を投下した、アメリカ軍による日本本土への原子爆弾投下によって太平洋戦争は早く終わらせることが出来たしアメリカ軍兵士の死傷者も減らすことが出来た。
原子爆弾投下は必要だったのだ。
という主張です。
これを信じて支持するアメリカ人が大多数です。
しかし、アメリカ政府の主張はプロパガンダであり原子爆弾の投下自体が人類の一員としては最大の大罪だと考えるアメリカ人の人々も居ます。
アメリカ人の中にはアメリカ政府の主張する太平洋戦争早期終結とアメリカ軍兵士の被害低減という目的は理解出来るが、二発を投下したのは何故か?二発目は不必要だったのではないか?
一発目の原子爆弾と二発目の原子爆弾はタイプが異なるため日本本土を使って実戦で実験をしたかったから二発目の原子爆弾を投下したのだろう?
それなら大きな大罪になる。
というアメリカ人の人々も居ます。
しかし、いずれにせよアメリカ政府の主張を信じて支持するアメリカ人が大多数です。
そういう意味では自分の国の政府がいうのだから間違いないと安易に信じ込む人々ばかりではないのがアメリカ人、周囲の人々のいうことに流されるのではなく細かな事柄まで事実を学び知った上で自分自身の頭で考えて物事の良し悪しを判断する人々が比較的多く居るのがアメリカ合衆国だということがいえそうです。
だからアメリカ合衆国では事実関係に基づいてお偉い方々が糾弾されるということが時折起きます。
太平洋戦争日本敗戦後の極東軍事裁判では戦勝国が一方的に敗戦国を裁くという関係上、その裁判のほとんどが戦勝国に非常に都合良く不平等でアンフェアな裁判が行われました。
これは第一次大戦でドイツが敗戦した時も同様に戦勝国に都合良くドイツにとっては不条理な決定がなされさまざまな制限を受けたり多額の賠償金を課せられたりして苦しんだのと同様でした。
『勝てば官軍』という考え方の表現はありますが、事実は世界中の人々が知っているのだから時代が進み考え方が変われば現在正しいとされているアメリカ政府の主張も、それは違うだろうと言われる日が来るかも知れません。