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    2013/12/30(月) 09:41:44 ID:wsxoAnoQO
    ヘルシアさん、おはようございます。
    落下式燃料増加タンクを初めて装備したのは三菱零戦の一代前の先輩戦闘機である三菱の九六式艦上戦闘機だったといわれています。
    それはスリッパ型増槽と呼ばれ、まだ洗練された形ではありませんでした。
    運用コンセプトを受け継ぎつつ空力的にリファインを図り洗練された物にしたのが零戦でした。
    これ無くしては3200km前後という零戦の長大な航続距離は実現不可能でした。
    後から開発され出て来たアメリカの戦闘機などでは同じような落下式増槽を備えたものも出て来ましたが、同時期の諸外国製戦闘機の場合は見た目は似ているが落下出来ない固定式も多くありました。
    長距離飛んで空中戦直前に落下式増槽を捨てて戦いに挑む運用方法の零戦の落下式増槽はその点では画期的だったといえます。


    2013年も最終日なので零戦の戦場写真の中でも一番鮮明に撮れているといわれる写真のカラー化版を貼ります。
    飛行中の零戦五二型極初期型と二二型です。
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  • 69
    2013/12/30(月) 10:08:13 ID:wsxoAnoQO
    零戦が実戦投入された当時の世界の戦闘機は航続距離わずか600〜700km前後の物が一般的で、3200km前後もの長距離(連続飛行にすると11時間前後もの長時間)を飛んで行き空中戦をするなんて常識はずれもいいところだったので諸外国の軍では信じない者も多くいました。
    特にアメリカ本国ではその情報の報告を受けても信じようとしませんでした。
    しかし、これは事実だったため太平洋戦争の前半アメリカ軍は太平洋地域での航空戦力をほぼ全て失う手痛い目に遭うことになりました。
    それでアメリカ軍は太平洋戦域に散らばる零戦の残骸を探し回り拾い集めては復元して零戦の秘密をあばこうと血眼になったといいます。
    そうして得た技術情報を元にして自分たちの国の戦闘機開発に活用しました。
    戦時中オーストラリアのイーグルファーム空軍基地のハンガーセブンには新品かと思うくらいに綺麗に復元された飛行可能な零戦があり、この零戦で性能特性の調査をして自国製戦闘機と模擬空中戦をさせたりして研究していたといいます。
    アメリカ軍のそのバイタリティーも圧巻ではありました。
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