• 94権兵衛
    2014/01/08(水) 16:42:48 ID:xhVTQp3UO
    ドッグファイトとは文字通り闘犬の事で犬同士がお互いの尻を噛み付こうとする 闘い方で戦闘機の場合は、お互いの機が相手を捉えようと旋回して射撃点に付こうとする機動の事で
    戦闘機に興味があったら誰でも知ってる 用語やな。
    それと空母に搭載されて日本近海に飛来したスピットファイアーは、シーファイアーと呼ばれるタイプで、高々度を700キロで巡航可能なタイプとは異なり、空母への着艦と言うデリケートな操作が必要とされる為に運動性を重視したタイプやな。
    このシーファイアーの飛行性能は零戦52型と均衡し、確か終戦当日の午前中の空中戦でシーファイアーと零戦隊が闘い、お互いに一機の損失を出したんとちゃうかったかいな。
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  • 238権兵衛
    2014/02/15(土) 13:54:22 ID:xhVTQp3UO
    ほなまぁ軍部への批判は、置いといてやな、彗星自体が敵戦闘機を振り切れる艦上爆撃機として、実験機の性格をも持ち合わせた機体で、設計は海軍の技術機関関である空技厰が担当したんやな。
    零戦よりも高速で画期的な性能要求に答える為、メッサーシュミットに搭載されているダイムラーベンツのDB601型 液冷エンジンのライセンス生産を決定し、機体は、油圧方式から電気式に変更され、これまで油圧で操作していた箇所をサーボモーターで稼動する方式に改め、整備の簡素化を計ったものやったんやな。
    量産化に当たっては、DB601の液冷エンジンを生産する愛知飛行機が機体製作も担当する事になったんや。
    一般的に実験機同様の機体を民間会社にその量産を無理強いしたような印象があるけど、製作の難しい機体を海軍側が技術的に自信がない民間会社に一方的に強制するはずも無く 、打診を受けた愛知飛行機としてもやや困難と思える内容でも会社経営の見地からしたら受注を受けて利益を上げようとするのは、自然の成り行きやな。
    彗星の試作機は、所定の高性能を発揮したけど、量産化に際しては、新機軸に付きものの様々な不具合が発生し、また実用化途上でミッドウェイ海戦に偵察機に改修された彗星が敵索任務で活躍したものの母艦と共に失われる事態や、戦局の悪化に伴い実用化への技術指導をすべき空技厰に技術者派遣の余裕が無くなり部隊配備が遅れに遅れたんやな。
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  • 239権兵衛
    2014/02/15(土) 14:42:25 ID:xhVTQp3UO
    さらに実用化され部隊配備された後のバッテリ容量不足に起因した電動装置の不具合や、水冷エンジンの取り扱い不慣れにより稼動率は低くかったものの、愛知飛行機製のDB601型エンジンは、同じく川崎で製作された同型エンジンより比較的、高品質な材料が使用できた為にエンジンの熟成化が計られて行き、川崎では量産に失敗した性能向上型の同型エンジンもどうにか実用域に達したんやな。
    部隊配備された当初は新しい機構に慣れていない為に稼動率は低くかったものの愛知飛行機の技術者による担当整備兵への的確な整備要項の教育により稼動率が向上し、その高速性の為、搭乗員にも高性能機として評価された機体やったんな。
    航空機に違わず兵器そのものは、常に性能向上をして行くもので試作機の場合は、それまで熟成された技術を土台にさらなる高性能に挑む必然性があって、その為には未知の技術や発展途上の新機軸を追求するのは、当然であり、技術的基盤や、あらゆる物資や人的要素に恵まれた
    米国であれば未知なる高性能への挑戦は、日本より遥かに高条件であったんやな。
    逆に日本では全てが米国に劣る中で技術者達の優れた資質による骨身を削るような努力で未知なる高性能に挑んでいった訳でここでは純然たる技術的な内容に終始し、軍部の技術的行政の不甲斐なさは別の機会にコメントをしたいとワイ個人としては、そう思うねんな。
    最後にスレ主のヘルシアの兄ちゃんのおかげでエンジン等の突っ込んだ話が出来て面白かったわ、
    オオキニな。
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