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ちなみに日本も韓国も搭載するイージスシステムはアメリカから買って装備しているといいましたが、日本が「あたご」と「あしがら」用にイージスシステムを発注する際にタイミングを同じくして韓国も「世宗大王」用のイージスシステムの発注を行っています。
目的は値段を安く済ませるためです。
文句を言わなかった日本は表向きにはあまり語られないこんな部分でも韓国に対し便宜を図ってやっています。
アメリカでのイージス駆逐艦の価格は一隻約1300億円です。
そんなこんなで韓国のイージス駆逐艦の価格は209億円ほど安く買えたといわれていますが、アメリカからは買わなかった対潜システムなどをヨーロッパのメーカーから買って装備した費用を足せば結局一隻約1400億円は超えているだろうといわれています。
日本のこの時のイージス艦は一隻約1475億円かかっています。
日本の初期の頃のイージス艦「こんごう」級は一隻約1245億円ほどだったといいます。
話は少し変わりますが、戦艦「大和」の建造費用を現在の価値に換算すると一隻約3000億円だといわれます。
ということは日本の最新イージス艦は約ニ隻で戦艦「大和」一隻分の費用がかかっているということになりますね。
高価な船です。
イージス艦の価格はその半分がイージスシステムにかかっているといわれますからシステム自体が高価なシステムです。
故に経済的に資金を持たない国は持つことも叶いません。
たとえ持てたとしても電子的な部分が強味な艦船だけに頻繁なアップデートによる維持管理経費も高いので長く持ち続けることは経済的な国の体力を奪う結果になります。
空母もそうですが、イージス艦も保有するにはかなりのお金が必要とされることを覚悟しなければなりません。 -
ヘルシアさん、こんにちは。(゚▽゚)/
昔から個人的にはハリアー戦闘攻撃機のようなものこそ緻密な物作りが得意な島国日本が開発して持つべき防衛装備品だと思っております。
東洋の島国日本では実際にはそうはなっておりませんが…
西洋の同じく島国イギリスでは二十数年もの長い開発期間を経て不屈のジョンブル精神でもって世界初の実用垂直離着陸戦闘機ハリアーを完成させ自国防衛に使用していました。(かつて当初は世界各国で垂直離着陸機の開発が流行りのように行われていたのですが、どの国も開発の難しさとかかる経費に負けてしまい開発中止となり断念していました、最後まで開発を続けたのは粘り強いイギリスと会社の倒産などのない社会主義国家ソ連だけでした)
ハリアーが成功したポイントは四つの推力偏向ノズルを持つ一つのエンジン(コンコルドのエンジンと同じものをベースに改良したロールスロイス製エンジン)と狭い空き地に垂直着陸し思い立った時に他からの支援なしで、また飛び立てるセルフサービス性でした。(現代のジェット戦闘機の大半は高性能だけど地上スタッフの支援なしには再び飛び立つことは出来ません)
ハリアー開発の元々のコンセプトが核攻撃を受けた後も地上支援部隊の支援がなくても各自独自に反撃が可能なこととなっていたためにこのような機能を持っていました。
ハリアーは特殊な飛行が出来る戦闘機だったため超音速飛行は出来ませんでした。
しかし、エンジン的には改良発展型ではマッハ2.0のスピードまでは出せるめどは立っていましたが、現代戦闘機に求められる機能としてステルス性能も加わって来たためその後かかるであろう開発費の高騰を考慮してイギリスは発展型開発を断念しました。
そしてアメリカ主導の国際協同開発の統合型戦闘機(ジョイントストライクファイターJSF→後のF35A/B/C)の重要な開発パートナーとなる道を選びました。
昔は山口県岩国の在日アメリカ海兵隊基地にハリアー戦闘攻撃機が配備されていたため日本でも実際に見に行くことが出来ていました。
・垂直離陸して行くアメリカ海兵隊のAV-8BハリアーⅡ
・夜間、垂直離陸して行くアメリカ海兵隊のAV-8BハリアーⅡ(夜間暗視画像)
・ホバーリングからバック飛行するアメリカ海兵隊のAV-8BハリアーⅡ
の参考画像を貼ります。
四つのメインノズルの中でも後部の二つだけがジェット排気であることが判る画像です。 -
イギリスは統合型戦闘攻撃機F35A/B/Cの国際協同開発の重要な開発パートナーとなる道を選択し、これが完成したらイギリス海軍もイギリス空軍もハリアーの後継機として採用する予定となっています。
ハリアーに比べF35Bは超音速飛行が出来、ステルス性能もあるため性能アップした点が多いですが、メインエンジンとは別にリフト専用ファンを搭載しているので重量的なロスが大きい点とセルフサービス性がないであろう点はむしろ性能が退化しているともいえます。
ただ、たくさんの機種の後継機となれる可能性を持ったF35の幅広い汎用性を考えるとそこまで求めるのは無理な要求かも知れません。
ハリアー開発当初の時代の他の国の垂直離着陸機はみなメインエンジンの他にリフト専用エンジンを別に同時搭載しているものばかりでした。
この形式だと垂直離着陸の時しか使わないリフト専用エンジンは通常飛行の時には使わない重量物になってしまうため性能を低下させる非常に大きな足枷となっていて実用機としての発展を妨げていました。
イギリスのハリアーは一つのエンジンで全てを行えて通常飛行の時も使わない重量物がないという点でパワー効率が非常に高く実用化を後押しする要因にもなりました。
当初F35の開発は構想だけが先行しなかなか実機の開発が進みませんでした。
理由はやはりエンジンをどのようにするかで難航していました。
結局リフト専用には別のエンジンは搭載せず専用ファンだけを設け、その動力はメインエンジンから取り出した回転力を伝達し回転させる方式を選びました。
残った問題点はメインエンジンの推力をどうやって真後ろから真下に偏向させるかでした。
そしてソ連のヤコブレフYak41(後にYak141に改名)垂直離着陸戦闘攻撃機が使っていた推力偏向ノズルの技術をソ連崩壊後にライセンス購入して活用することで問題点が解決され実機の開発が進むことになりました。
予定では日本の山口県岩国の在日アメリカ海兵隊基地に再来年の2016年にはF35Bが配備されることになっています。
そう考えると今後の日米合同軍事演習ではF35Bが参加することは当然現実的になりますから海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」級に離着艦するということも当然ある話だと思われます。
そこから更に考えると昨年の日米合同軍事演習の際に「ひゅうが」級にオスプレイを離着艦させて実演したのもそういう意味での試金石だったのだなあと理解出来ます。
・大西洋上の強襲揚陸艦ワスプ艦上で行われたF35Bの垂直離着艦テスト
・夜間、垂直着陸するF35B(夜間暗視画像)
の画像を貼ります。
この画像でもF35Bの場合も後部のメインエンジンノズルだけがジェット排気であることが判ります。 -
このようなことが実際に進行中であることを考えるとF35Bの日本導入化も絵空事ではないということが実感されます。
一時期国際的な話題の論点になった海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦の飛行甲板が耐熱仕様なのかどうなのかについて重要な点、搭載する航空機の排気温度ですが、オスプレイの場合は269度であることが公表されています。
F35Bの排気温度は軍事機密ということで残念ながら公表されていません。
それから「おおすみ」級輸送艦の飛行甲板の耐熱仕様化を含めた改装計画もあるようです。
中国と韓国が異常な剣幕で恐れていたこと(日本が空母とF35Bを併せ持つこと)が現実問題として只今進行中のようです。
しかし、このような動きを加速させている最大の原因は中国と韓国の日本に対する悪い行いなのですから自業自得であるといえます。
自分で撒いた種だろうということです。 -
岩国基地のフレンドシップデェーのオープンハウスは私も二回ほど行ったことがありハリアーの飛行展示も見て来ました。
きんたさんのお話はもしかしたらハリアーの造りに関係しているのかも知れません。
ハリアーは垂直離着陸時のエンジン冷却用に脱イオン水を搭載していて、それがある間だけ垂直離着陸飛行が可能なのです。
命をいとわず体当たりするために飛来する多数の特攻機をどのようにして防止するか、それは太平洋戦争末期のアメリカ海軍にとって切実な課題でした。
現場に直面したアメリカ人が受けた精神的な衝撃もそうとうなもので初めて目の当たりにした敵国日本の戦い方(神風特攻隊)に無理もない話でありノイローゼに陥るアメリカ人兵士も出たといわれています。
その後、戦後はソ連との冷戦がありソ連爆撃機からの対艦ミサイルの飽和攻撃を防がないとアメリカ海軍艦隊の存続が危ぶまれる事態となりイージス艦開発の研究は更に進み、やがて完成しました。
初期の頃はミサイル巡洋艦にイージスシステムを搭載して使用していました。
やがて改良が進みミサイル駆逐艦にイージスシステムを搭載して使用出来るようになり現在に至っています。
状況に応じていろいろ変動はありますがイージスシステム搭載艦の最大の利点は基本的には同時に二百数十機の敵航空機を探知して、その中から脅威度合いの高いものを即時に判断し同時に二十数機の敵航空機に対しミサイル攻撃して命中させることが出来るという多数同時探知同時攻撃能力の高さです。
しかし、これが可能なのは前面投影面積が比較的に小さくない航空機に対してのみです。
ミサイルに対する迎撃能力はありません。
後にそれを解消するためにミサイル迎撃能力を付与するための弾道ミサイル防衛開発が日米協同で行われアメリカのイージス艦の一部と日本のイージス艦の一部にはそれが搭載されています。
開発した本家のアメリカ海軍のイージス駆逐艦はアーレイバーク級といいます。
日本のイージス艦はアーレイバーク級駆逐艦をベースにしながら日本が独自に建造しイージスシステムはアメリカから買って装備しています。
韓国のイージス艦はアーレイバーク級駆逐艦をベースにしながら韓国が独自に建造しイージスシステム(値段を安くするために一部のシステム、対潜システムはアメリカからは買わず別の国のもので代用)はアメリカから買って装備しています。
アメリカと日本のイージス艦は搭載ミサイルなどほぼ同数を積んでいますが、韓国のイージス艦だけは船体サイズはほぼ同じにもかかわらず搭載ミサイル数をたくさん増やして搭載しているため排水量(船の重さに比例して増えます)が増加し世界最大のイージス駆逐艦になっています。
要約すると韓国のイージス艦はアメリカや日本に比べ船体サイズはほぼ同じなのに安い値段でより多くのミサイルを搭載した攻撃力と排水量が世界最大のイージス艦であるといえます。
そして、このことは韓国自身の自慢にもなっています。
が、韓国人は尽く尽く頭が悪い者揃いだなあと感じるのは私だけではないでしょう。
自慢げに思っているのは韓国人だけで、これを見ている世界の国々は「安物買いの銭失い」だと無能な韓国人を笑っていると思います。
その理由は船の大きさが同じものに対し、よりたくさんミサイル類を大量搭載すると排水量が増え一見すると、より大規模で攻撃能力が高くなったように見えます。
しかし、実際には船の安定性が悪くなりひっくり返り易くなっており、搭載しているミサイル類が多いということは敵から攻撃された場合には内部から爆発し易くなっているという負の部分には目が全く向いていないからです。
要約すると韓国人が世界一になろうと目論み改良した部分は結果的には改善にはなっておらず、安定性低下とダメージコントロール能力低下を招いているのが現実で、おまけにミサイル迎撃能力は元々なく、対潜システムをケチって別の国のものに代替えしたためにシステムの連携性の悪いイージス艦となってしまっています。
軍と民間では関係ないですが、何故だか韓国の旅客船セウォル号沈没事故の時の話とダブって見えて来ます。
参考資料としてアメリカのイージス艦(アーレイバーク級駆逐艦)と日本のイージス艦(護衛艦あたご)と韓国のイージス艦(駆逐艦 世宗大王:セジョンデワンと読みます)の写真を貼ります。
同じような機動をしているにもかかわらず韓国のイージス艦だけは心なしか傾いているように見えます。