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    2014/01/18(土) 10:56:36 ID:D6NRrrhQO
    ヘルシアさん、権兵衛さん、おはようございます。
    (゚▽゚)/
    自衛隊の航空祭などに行くとジェット戦闘機などがアクロバット飛行している中、石油ストーブのような匂いが終始漂っています。
    現在のジェット戦闘機でも使用している燃料は白灯油系の燃料のようです。


    世界初の実用ジェット戦闘機といわれるメッサーシュミットMe262ですが、実はこれより若干早く初飛行を終えていたハインケルHe280が世界初の実用ジェット戦闘機だったという話があります。
    但し、ヴィリー・メッサーシュミット博士がナチス党員であったのに対してエルンスト・ハインケル博士はナチス党員ではなかったためにナチスドイツの政治的思惑が大きく働いてハインケルHe280は採用されることがなかったといわれています。
    似たようなハインケル社への冷遇は他にも多数あったため話の真実味はかなり高いと思われます。
    まぁ、そのようなナチスドイツ政府御用達みたいな経緯があり採用されたメッサーシュミットMe262でしたが、ヒトラー総統は昔から戦闘機より爆撃機を好み、折しも連合軍爆撃機によりドイツ本土が爆撃されていることに対する復讐心も強く作用し生産されるメッサーシュミットMe262は戦闘機としてではなく爆撃用戦闘機として完成させ対連合軍用の爆撃に使うようにと厳命されていました。
    高速性能が一番の売りだったメッサーシュミットMe262は戦闘機として使うのが最良の策でしたが、遅れ馳せながら戦闘機として使用方法を転換した時には既に時遅し、でした。
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    2014/01/18(土) 11:25:05 ID:D6NRrrhQO
    メッサーシュミットMe262の先進的技術としてユンカース社製Jumo004軸流式ジェットエンジン以外にも翼の後退角がありましたが、戦後も後々になって判ったこととして大きなJumo004軸流式ジェットエンジンを搭載することになった関係で機体のバランスが大きく変動したためバランスを取り直す目的から翼を後退させていたことが関係者の証言から判っています。
    それは最初の試作機の翼を見るとほとんど後退角の付いていないものが使われていた事実とも合致します。
    いずれにせよヒトラー総統よりも戦闘機や航空戦のことを熟知していた戦闘機隊総監のアドルフ・ガーラントがメッサーシュミットMe262は戦闘機として使ってこそ意味があると進言したにもかかわらずヒトラー総統の考えは変わらず認められることはなく、ほとんどが爆撃用として使われたことがメッサーシュミットMe26の本当の能力発揮に対する最大の障害でした。
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    2014/01/18(土) 11:52:34 ID:D6NRrrhQO
    気付けば↑メッサーシュミットMe26になっていました。
    最後の2が抜けてました。
    ごめんなさい。m(_ _)m
    正しくはメッサーシュミットMe262です。


    ちなみにメッサーシュミットMe262が搭載していたのはユンカース社製Jumo004軸流式ジェットエンジン。
    ハインケルHe280が搭載していたのはハインケル・ヒルト社製HeS08遠心式ジェットエンジン。
    イギリス、アメリカが同時代に開発中だったのは遠心式ジェットエンジン。
    現代のジェットエンジンの主流は軸流式ジェットエンジンです。
    戦後の世界(アメリカ、イギリス、ソ連)の翼の後退角技術やジェットエンジン技術のほとんどは戦利品としてドイツから奪った技術をもとにしていることは言うまでもない事実です。
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  • 133
    2014/01/18(土) 12:26:41 ID:D6NRrrhQO
    零戦のエースパイロットだった坂井三郎氏は戦闘機パイロットとしては敵より高い位置に居ることと太陽を背にした位置に居ることと敵より先に相手を発見することが何より大事だと語っていました。
    これらが揃っていれば先制攻撃がかけ易い。
    先制攻撃が出来れば勝てる確率が格段に上がる。
    始めの二つは環境に応じて変化するが自分なりに準備しておけることとして視力を鍛えておくことを上げられていました。
    地上での休憩中も昼間の空に星を見付ける努力を常に欠かさないようにして視力を鍛え上げていたと語られていました。
    現代の戦闘機パイロットも視力が良いことは必須条件のようですが、戦後の戦闘機はジェットエンジンやレーダーやミサイルの技術革新により紆余曲折があり一時は戦闘機不要論が出たり格闘能力の必要性の再認識があったりしていますが、実状では戦闘機同士の格闘戦が起きる可能性は低く、いかにして先に敵を発見し先に攻撃するかが最重要視されている現状です。
    周辺機器の技術革新の進んだ現状、戦闘機パイロットに必要不可欠だった先に敵を発見するための高い視力は現代のレーダー技術の能力に置き換えられているといえます。
    戦闘機パイロットとしての身体能力の高さは今も必要とされますが、勝敗のほとんどの鍵はレーダー技術に代表される戦闘機周辺機器技術の能力差がその国の戦闘機の強さの差となって現れる時代でしょうね。
    そういう事実を念頭に考えると機動性をやたらとアピールしているロシア製や中国製の戦闘機は勘違いも甚だしい気がします。
    格闘戦をする遥か前の段階で勝敗は決まってしまう時代なのにね。って気がします。
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    2014/01/18(土) 13:26:35 ID:D6NRrrhQO
    戦後も生き残ったアメリカ軍のリパブリックP-47サンダーボルト戦闘機のエースパイロット(撃墜数31機)フランシス・スタンレー・ガブレスキー中佐の画像を貼ります。
    彼は外の様子以外にコクピット内のいろいろな機器類の警報や表示に常に細心の注意をはらっていなければならない(一つでも見逃していたら撃墜されかねない)現代のジェット戦闘機に乗って戦えといわれたら迷わず断りたい。と戦後のインタビューに答えていました。
    私も同感だと思いました。
    第二次大戦辺りまでのプロペラ機による戦いが「人間が人間らしく人間の能力を最大限に活かして戦い合える限界だった」ような気がします。
    現代技術の戦闘機を見ているともう人間の能力を超えている気がします。
    人間が乗っていること自体が戦闘機の能力を制約する足枷にすらなっているかのようです。
    そんな現代戦闘機には乗るのは嫌だというガブレスキー氏の発言には実感がこもっていると思います。
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