ソロモン諸島上空を飛行する零戦二二型
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現在アメリカは世界の中で唯一、空母用の蒸気式カタパルトを造れる国ですが、長らくズーッとこの状態は続いていて今現在もそうです。
地味な話のようですが、この蒸気式カタパルトを実用化する技術を持てずにいたため長年ソ連/ロシア、中国は空母を実用化することが出来ずにいました。
空母用の蒸気式カタパルトのシステムを考え出し考案したのはイギリスで完成させたのはアメリカでした。
アメリカはイギリスやフランスなど仲良しと思える国々には売るものの敵対している国々には当然のことながら売らず関連技術やノウハウも教えませんでした。
結果、スパイをしたりあの手この手で真似て造ろうと試したものの実用に耐え得るものを造れずソ連/ロシア、中国は長年空母を持つことができませんでした。
結局、これまたイギリスが世界で初めて考案し実用化したスキージャンプ台式飛行甲板を見よう見真似で模倣してソ連/ロシアがまずなんとか空母らしきものを一応実用化して今に至り、そのソ連崩壊で財政難により建造を続けられなくなった2番艦を中国がスクラップ扱いで買い取り入手して改造し今の中国の空母になりました。
そういう経緯があり今のロシアの持つ唯一1隻の空母と中国の持つ唯一1隻の空母は準同型艦となっています。
準同型艦とはいえ能力的には建造した御本家だけあってロシアの空母の方が中国の空母より上です。
しかし、どちらの空母も蒸気式カタパルトを持たずスキージャンプ台式飛行甲板によってなんとか搭載機を飛び立たせることが出来るというレベルのため能力的にはアメリカの空母には遠く及びません。
なぜかといえば蒸気式カタパルトが無いため搭載機を勢い良く打ち出すことが出来ないので、辛うじて飛び立たせるためには搭載する燃料や弾薬を減らし軽くしないとダメだからでした。
仮にいくら搭載機が性能が良くてもフル装備で使うことが出来ないので戦力としてはたいしたものにならないということです。
アメリカは近年、次世代型になる電磁式カタパルトの実用化試験にも成功しています。
その動画を貼りますね。
使用されているのは現在のアメリカ空母の主力艦上戦闘攻撃機F/A-18Eスーパーホーネットです。
日本もリニアモーターカーの技術は世界最先端をいっていますからこういう分野ではトップに踊り出ることが出来そうな気もしますが… -
↑添付動画、蒸気出てないのに射出されてるでしょ。
これが電磁式カタパルトです。
電磁式カタパルトの利点は蒸気を使わないため熱気や錆が発生し難いのと、蒸気式カタパルトに比べより細かい力の調整が出来る点などいろいろとあるようです。
カタパルトを使える場合と使えない場合では搭載機の発進に要する時間が段違いに違い、搭載機に載める燃料や弾薬の量にも違いが出るため搭載機1機1機の攻撃力と航続距離に大きな違いが出ます。
第二次大戦前から長い間空母を開発運用して来たアメリカはカタパルトの力に耐えるための搭載機の機体強度の補強の要領も熟知していますが、経験自体を持たないロシアや中国ではアメリカと同じような強力な空母を持とうと思えばまだまだ勉強しなくてはならないことが山積みなのが実状でした。
形だけそれらしく真似たものを持ってもすぐには戦力として活用出来ないのが空母なのです。
それだけ奥が深いということですね。
日本も空母の創成期から第二次大戦期まではアメリカと同じく自分で試行錯誤を繰り返して数十隻に及ぶ空母を開発運用していた実績がありますから、また本格的な空母を誕生させて欲しいものです。
そしてせめて最低限、外国に舐められないような日本になって欲しいです。 -
カタパルトって
紙飛行機をゴムで引っ張って、飛ばすような感じですね、
以前 映画であった、
ラクピーボウルを戦闘機の替わりに
カタパルトにのせて
高く上がるラクピーボウルを キャッチしたら
10ドル を掛けて、遊んでいました、
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単純にイメージとしてはそんな感じです。
太平洋戦争時のカタパルトは当時のプロペラ機だった艦載機(重量2.5t前後〜7t前後)を140km/h前後のスピードに瞬時に加速して打ち出す性能が必要とされていました。
現在のカタパルトはジェット化の波と大型化によりとてつもなく重くなった艦載機(重量30t〜35t前後)を300km/h前後のスピードに瞬時に加速して打ち出す性能が必要とされます。
しかも多い場合は85〜90機にもなる大量の艦載機を次から次へと連続して打ち出す場合も少なくはなく、だからといって故障するようでは使い物にならないため強靭な耐久性というかタフさも同時に要求される代物だけにアメリカ以外の国々は長年実用化出来ずに居るという特異な現象が生まれているわけでした。
中国はかなり昔から諸外国の使用済み空母(第二次大戦期に建造された古いタイプ)をスクラップとして買い取りカタパルトなども分解してその構造や技術を盗もうと画策していますが今のところ全然ダメなようです。 -
第二次大戦前のこと、本格的な連続使用に耐え得る空母用カタパルトを世界で最初に実用化したのはこれまたイギリスでした。
この頃の空母用カタパルトは油圧式カタパルトでした。
アメリカもイギリスからの油圧式カタパルトの技術提供を受けて空母用に使用していました。
日本は同様のカタパルト開発には失敗したため空母にはカタパルトを装備出来ませんでした。
そのため艦載機の飛行特性(翼面荷重の低い航空機設計)と空母の最大速度(合成風の活用)と飛行甲板を長く使うことで運用していました。
日本は空母以外の艦艇には火薬式カタパルトもしくは圧搾空気式カタパルトを実用化し使用していました。
世界的に後にも先にも日本海軍だけが大量運用(数十隻も建造され普通に使われていました)していた潜水艦搭載型の水上機は圧搾空気式カタパルトで運用されていました。
日本海軍ではカタパルト発進で航空任務に就くと射出を実施する毎に『ポン六手当て』と呼ばれる危険手当てが付き六円支給されました。(今の価値に換算すると二万七千円くらいになります)
しかし、いずれにせよ空母の世界的な誕生時期から継続的に自前で研究開発に取り組み建造して運用し続けていたのはイギリス、アメリカ、日本くらいでその他国々はあまり熱心ではなかったため空母に関する技術力もノウハウも持っていない国々が大多数でした。 -
太平洋戦争当時のカタパルト発進はうまくいかず海に落ちたり、急加速による衝撃でパイロットや搭乗者が怪我をしたり死亡したりする危険性が高かったため日本海軍では危険手当てであるポン六手当て(カタパルト発進1回につき六円【現在の価値に換算すると二万六千円程度の金額】支給される危険手当て)を支給していました。
だから遊びや飲み食いにお金を使いすぎて文無しになるとポン六に行って来るわってな具合で稼いでいたともいわれます。
ちなみに同じ時代に他の国々ではそういう手当てがあったのかどうかについてはよくわかりません。 -
紛らわしかったですね。
失礼しました。m(__)m
↑換算価値ですが、だいたい二万六千九百円前後だといいますから二万七千円前後でも二万六千円前後でもどちらも間違いではありません。
太平洋戦争という国家総力戦の戦争中だったので日本はお金のほとんどを戦争兵器に注ぎ込んでいてその他のことについては貧乏暮らしだったようなイメージが私たちにとっては強いですが、当時の日本海軍は意外にも福利厚生も手厚かった印象を受けます。 -
話を現在の時代に移すと核兵器、特に核弾頭を搭載したミサイルが実用化されて以降は核ミサイルを持っている国が一番強いという世界的な認識により核ミサイルさえ持っていれば好き勝手放題の行動が出来るという間違った認識も生まれているのが現在の世界ということもいえます。
特にその間違った自分勝手な考え方を強く持っている節が良く見え隠れしているのが中華人民共和国と北朝鮮です。
時代が進むにつれて世界的に認識されるようになってきた核が兵器としてだけではなく様々な悪影響をもたらす存在である事実を考えるとその悪影響もさることながら特に最悪の非人道兵器であるという認識が世界中に広まっているため核ミサイル自体は持ってはいても実際問題的には使えない兵器であり、開発製造と維持管理費用だけがかかり続ける国家の金食い虫的お荷物という考え方も生まれてきています。
この考え方は先進国ほど強く、後進国ほど弱く、遅れた国ほど核ミサイル神様になっている現状が浮き彫りになっています。
つまり遅れた国は様々な通常兵器をすべて高性能なものに作り上げる能力がないため核ミサイルだけに力を入れ核ミサイル神様になってしまうという現象です。
昔の零戦のように優れた工業製品を作り出す国家の力という意味では核ミサイルを作り出す技術力にも国によって微妙な技術力、品質力の差があります。
たとえば核弾頭を運ぶミサイルのロケット技術など。
日本は核ミサイルを持ってはいませんが、衛星打ち上げ技術など(衛星打ち上げの成功率は諸外国に比べると破格に成功率が高いのが日本なのです。諸外国の場合は打ち上げに失敗すると報道管制をしき隠してしまう場合が多い。特に共産独裁国家ほどそれが当たり前)を見ていれば一目瞭然です。
イプシロンロケットなどはその最たるもので日本がその気になれば核ミサイル保有は極短期間で出来るでしょう。
また、それを恐れ警戒している国もあります。 -
イプシロンロケットの打ち上げ成功の際に日本人のほとんどは新型のロケットが打ち上げに成功した、新型ってことだけに注目して話題にしていました。
しかし、外国人は固体燃料ロケットであることとその中でも推力が大きいこと、コスト低減のための量産化にめどをつけたこと、ここに注目し将来兵器へと転用出来る可能性について注目していたのです。
兵器の運搬手段としては液体燃料ロケットよりも固体燃料ロケットのほうが望ましく、それでいてより大きな重量物を運搬出来る推力があると更に適しているということなのです。
しかし、固体燃料のロケットを制御する技術は簡単には達成出来ない難しいものなのでした。
簡単にいえば液体燃料ロケットでしか打ち上げを出来ない国はそこまでの技術力しか持っていない国といういい方も出来るわけでした。
たとえ衛星打ち上げを成功したと喜んでいてもその程度の国ということ。 -
固体燃料ロケットがなぜ兵器用に適しているのかというと消費期限的なものはあるにしても液体燃料よりは遥かに長く、保有していて使いたい時に即使用が出来るという使い勝手の良さと液体燃料ほどの普段から手間暇が必要ない点、メンテナンス性の良さと有事即応性の高さがあるからでした。
第二次大戦中のドイツのロケット戦闘機の話をした際にも話しましたが、液体燃料ロケットの場合は爆発的推力は生まれますが、その液体燃料は有毒性、腐食性、発火性、爆発性がともに強く、ということは発火性と腐食性が強いため長時間燃料タンクに入れておくと危険なので使用(発射)直前に燃料注入をしてからでないと使用出来ない。
そのため人体に有毒なこともあり使い勝手も非常に悪く使用(発射)するためには準備する時間が必要なので有事即応性なんてないに等しいのでした。
よくニュースで北朝鮮がミサイル発射の準備をしている模様なんて報道されていましたが、これがいわゆる液体燃料ロケットを使用している証なのです。
兵器に液体燃料ロケットしか使えない場合は発射の何時間も前から敵に悟られてしまうため兵器としての有用性は非常に悪いものにならざるをえないといえます。
だから小さい固体燃料ロケットは作れるが大きな固体燃料ロケットを作れないということはそれだけ技術的には遅れた後進国であるという裏付けなのです。
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用途:戦闘機
分類:艦上戦闘機
設計者:堀越二郎
製造者:三菱重工業
運用者: 大日本帝国(日本海軍)
初飛行:1939年(昭和14年)4月
生産数:10,430機
運用開始:1940年(昭和15年)7月
退役:1945年(昭和20年)8月